W杯分析
16時、サッカー協会にてW杯分析が披露された。FIFAによる分析が9月に発売されていたことを考えると、やはりDVD発売のために時期をずらしたということらしい。出てきた結論の中に「球際の弱さ」というのがあったが、これは昔から言う「一対一の弱さ」と同じで、ドーハの悲劇の時もダイジェストで分析されていたことと同じ。しかもU-20アジア選手権を見てても同じ。ってどうなってんねん!っていう強化方針について疑問が出てきた。
またW杯の分析でアルゼンチンをヨーロッパと同じ手法で分類しようとしていたのには疑問が残った。なぜならリケルメは守備を免除され、クラシカルなゲームメイカーとして君臨し、守備も右サイドバックにセンターバックの選手を起用するなど、かなり独特だったからだ。彼らは自分たちの手法にこだわり、あえてヨーロッパ的な発想から離れていた。78年W杯でヨーロッパナイズされたブラジルを作ったコウチーニョ監督(故人)が3位、タンゴ風味メノッティ監督のアルゼンチンが優勝した時に、彼らは自信を得て、その道を走っている。前回のブラジルもクライフ氏から「あれはブラジルにしか出来ないことで、世界のサッカーに影響を与えない」と酷評されながら、自分たちのやり方を貫いて優勝した。日本はまだ自分のやり方を構築出来ないし、やり方に自信を持っていない。どこかの国の方法論を持ち込もうとするばかり。それがいいのだろうか。
ちなみに、ノートに書いたメモは
・ジーコ監督には4月の段階で契約を継続しないと伝えた
・昨年から新監督選びを始めた
・日本の弱点の一つは背が低いことで、これに対してはクロスを上げさせない、ポジションを正しく取る、と言う方針で対応した
・ヨーロッパで何人ぐらいプレーしているかということも重視して相手チームと日本との差を考えた
・日本の特長であった中盤がダメだったのはプレッシャーが大きかったから
・ジーコはオーストラリア戦の前に2試合要求して、後から考えるとそのドイツ戦がピークになってしまった
・ジーコは初戦が大事とずっと強調してきたが、その初戦を落としたことでダメージが残った。でもあとで考えてもやはり初戦が大事だった
・高さによるダメージも大きかった。川口がオーストラリア戦で同点に追いつかれた時、飛び出したのもその影響だと言える
・球際に弱い
・中盤からのディフェンスで一対一の弱さを補おうとしたが前半しか持たなかった
・今の世界のサッカーには守備を免除される選手がいない
・カウンターを受けない守備が徹底されていた
・守備が強くなったのでダイレクトプレーの重要性が増した
・ミドルシュートが重要だった
・ボールを失わないことが重要だった
・DFラインはあまり高くなかった
・体幹保持のフィジカルフィットネスプロジェクトを日本は始めた