東京V?水戸
J2リーグ第47節、味の素スタジアム、14時キックオフ。
味の素スタジアムもフランクフルトは国立競技場に次いでオススメしない。
いつもと同じ東京V。立ち上がりは永井選手の積極的な動き出しと素早いパスワークで圧倒的な東京Vペース。ところが水戸が得意のカウンターから1点、さらに同じ形から追加点。もっとも、この追加点の時は逆サイドに3人目の選手が飛び込むという、水戸の攻撃が分厚くなった証拠を見た。「後ろがちゃんと押し上げるから安心して前にいけるんです」とは、この日途中交代で出場した吉本キャプテン。
後半開始早々に3点目が入って、マルクス選手がボールに触りたくなり最後尾に吸収されるようになった時点で勝負あり。お互いに1点ずつを奪いあうけれど、水戸の試合巧者ぶりが光った。というか、昔、試合巧者というのは緑のユニフォームの専売特許だったのになぁ。
例えればチェスのような展開だったとも言えるだろう。攻撃しなければ反撃される。布石も攻撃の中でさりげなく打っておく。東京Vは折角序盤で優勢に進めながら、ついペースを落としてしまった。そのスキに主導権を奪われ、あっという間に終わってしまった。
鈴木選手は右足がテーピングでグルグル巻きだったけど、3点目のラストパスを的確に決めた。「前半は凄くミスが多くて……」と反省しきり。
「相手のチャンスは何回? 5回? そうでしょ!」とラモス監督。都並コーチは「自分たちが現役だった頃を考えると、前半の攻撃はもっとラフで守備を考えてた。そうしたほうがいいのかもしれない」とちょっとラモス監督の考え方とは違う気がするコメントを残した。
試合後、東京Vのサポーターが居残り。社長と強化部長の責任を問うていた。