空振りに怯える
午前のトレーニング中止が発表されたのは今朝の6時30分。午後は練習時間が2時間30分繰り上がった。確認していなければ今日は完全に空振りに終わるところだ。
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早朝にいきなり練習時間が変わったことを朝食のとき、他の記者から教えてもらった。20時からの練習が17時30分に繰り上がっている。知らなかった今日の仕事は吹っ飛んでいたと思うとゾッとする。他社でもちゃんと情報を流してくれる日本人記者ネットワークはありがたい。
オシムジャパンでは練習時間の変更は頻繁に起こる。だから報道陣はみんな練習に行く前にメディア向けのサイトで練習時間をチェックする。サイトを見ると確かに変更されていた。だけど今日のように早くなっていたら四六時中確認しないと、取材のチャンスを逃すことになる。
ベストの準備をするためには変更が避けられない場合がある。それは甘受すべきことなのだろう。
だが、そのたびにスタッフは走り回っている。この日の変更は前日の深夜12時近くにオシム監督から要望で出てきたものだった。スタッフのN氏はすぐAFCとLOC(地方サッカー協会、この場合はベトナムサッカー協会)に伝える。大会参加の前に、日本の変更は頻発するすることを伝えて合ったため、深夜には了解の旨返事がきた。そこで朝、メディアサイトに登録したのだが、その後練習会場が使えないことが判明した。会場がダブルブッキングされていたのだ。まず練習会場を変更しなければならないとオシム監督に伝えなければならない。了解は得られた。今度はスタッフのTさんが30人以上に電話を入れて変更を伝えた。言葉にすると簡単だが、スタッフは会場の変更、公式会見の準備、メディアへの連絡、さらに通常業務をこなさなければならなかったのだ。
すべては整然と行われている。だが、裏にスタッフの代表チームに対する熱心なサポートがある。いつも厳しい目を向けられている代表のスタッフだが、実はとてつもない作業をこなしていることは、この際書いておこうと思う。