口裂け男とベンジャミンごっこと謎の遊園地

9日の23時に午前中のトレーニングがキャンセルになる。安心していたら15時に発表された午後のトレーニング開始が1時間遅くなっていた。早まっていたのなら見過ごすところ。
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バイクだらけのハノイでは排気ガス規制がなさそうで、とても空気が重く、ねばねばする。東京のきれいな空気が懐かしいって感じだ。さすがに現地の人も空気が悪いと思っているらしく、多くの人がマスクをつけてバイクにまたがっている。そのマスクに色とりどりの花柄をあしらっているのがご当地ファッション。

ただ、報道陣も実益のためにマスクをつける人が出てきた。カメラマンの六川さんも早速購入。
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六川さんの携帯のバッテリーが壊れていたので、小さなモバイルショップで買おうとする。店で働いている子は中学生 から20代ぐらいまで。新品はありますか、と聞くと、修理しようと店の奥に入っていった。電子部品用のハンダを操り、細かい部品を細工している。5分ぐらいで携帯が戻ってきた。ちゃんと動作している。修理代は3ドル。ドルがなかったので5万ドンになった。ベトナムの技術力、オソルベシ。

ミディン・スタジアムのすぐ前は大きな道路兼広場になっている。夕方ぐらいから次第に人が集まり出す。週末はちょっとしたお祭りだ。集まって何か飲んだり話をしたり。その中で人気があるのは、凧揚げ。その場で凧を貸し出している人がいて、みんな楽しそうに凧を揚げる。どんどん飛ばす。絡まって落ちそうになっている凧もある。

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ハノイは夕方になると必ず稲光がする。雨は降らないものの、遠くから次第に雷光が市内を目指してやってくる。夜、ホテルに戻って屋外プールに入ろうと思うころには「ガラガラガラ」と轟音が近づき出す。慌てて水から上がる、というのが日常の風景だ。

だけどハノイの人たちはそれでも凧揚げを止めない。ベンジャミン・フランクリンが凧を揚げて雷が電気だと実証したというのは、単なる作り話だそうだ。実際にはとても危険な行為であるのは間違いない。だけどみんな平気で凧揚げをする。光を目指してひもを伸ばしているようにも見える。見ているだけで心配なのだが、毎日何事もなかったように繰り返されているということは、感電した人は出ていないのだろう。だからといってやってみる気にはならなかった。

練習場の近くから毎日大音量で子どもの歌う音楽が流されている。英語のハッピー・バースデーだ。舌っ足らずでかわいいのだけど、大きすぎるくらいの音量で、練習を見ながら監督やコーチの声を聞こうと思っても、スピーカーの声に対抗できるのは大熊コーチだけだった。練習後に見に行くと、移動遊園地だった。あまり大きな作りの遊具は置いてない。だけど、そこに来ている子どもたちと親は本当に幸せそうな笑顔を浮かべていた。

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サッカーダイジェスト時代からの師匠である六川亨さんと一緒に探索。子どもたちの歓声を聞いて思わず笑顔に。

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