フットボール映画祭の上映作品ご紹介(3)「はなれていても」
6月4日~10日に開催されるヨコハマ・フットボール映画祭で上映予定の映画をご紹介いたします。今日は「はなれていても」
はなれていても(”Too Far Away”ドイツ/2019/89分)
炭鉱採掘地の拡大により、生まれ育った村を失った11歳のベン。転校先になじめず、孤独を感じるが、同じく転校してきたシリア難民のタリクを知り、故郷の喪失に共感を覚えていく。子供たちの爽やかな友情が笑いと涙を誘うドイツ映画。
作品詳細:
舞台はドイツ、ノルトライン=ヴェストファーレン州の架空の村。褐炭採掘のため、村全体の立ち退きが決まり、姉のイザは反抗するものの、弟のベンは新しい街に期待を寄せます。しかし引越し先ではクラスメートに受け入れてもらえず、得意のサッカーはFWからDFへとコンバートされてしまいます。
そんな中、シリアからの難民としてクラスにやってきたタリクを知り、ベンは徐々に交流を温めていきます。故郷を失ったタリクに、自分の生まれ故郷を見せようと考えたベンですが、事件が発生し……。美しい映像と音楽が魅力的。友情や他人への共感の大切さを、子供たちにもわかりやすく描いた素敵な映画です。
(text by かめ)
監督:ザラ・ヴィンケンシュテッテ出演:ヨラン・ライヒャー
【上映スケジュール】
6/4(土) 17:00-18:46
ゲスト:中野吉之伴(サッカー指導者)
6/6(月) 19:00-
シネマ・ジャック&ベティにて追っかけ上映