早く日常が戻り、公開してほしい映画「ディエゴ・マラドーナ 二つの顔」
6月になり、緊急事態宣言も解除され、まだまだ予断を許さないものの、次第にいろいろなエンタテインメントが戻ってこようかとしています。
その中で、ぜひこの映画を紹介させてください。プロモーションではなくて、試写会を見た上での完全に個人の感想です。本来は7月10日(金)公開予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期され、現在のところ進捗はないようです。もしこのまま公開されなかったら本当に残念という思いで書いています。
今までディエゴ・アルマンド・マラドーナのドキュメントはいろいろな国で作られた作品を見てきました。アルゼンチンでマラドーナがホストを務める番組も見て、自分のそっくりさんと向かい合って厳しい質問をされ、それに答えるマラドーナの映像も見ました。
そして現在まで私が見た中で、この映画は最高です。決してマラドーナを賛美する映画ではありません。本人のコメントだけではなく、身近にいた人たちの証言も集めていて、これまでのマラドーナのイメージを変えることができました。サッカーのことだけではなく、人間関係や薬物問題にも切り込んでいて、とても丁寧に取材されているのがわかります。
マラドーナであっても様々な不安を抱えてピッチに臨んでいたのが分かります。その人間っぽい姿が分かるというのが、この映画の一番いいところではないでしょうか。
なぜ薬物に手を出し始めたのか、という部分も丁寧に書かれているため、教育的ですらあると思います。
本当は7月公開の予定でしたが、現在はまだ調整中。マラドーナを知っていても知らなくても、ぜひ見ていただければと思います。