「サッカー、ときどきごはん」曽ヶ端準が語るミスとの付き合い方
本日、「J論プレミアム」さんで記事を公開していただきました。これも読んでいただいているみなさまと、機会を与えてくださっている「タグマ!」さんのおかげです。ありがとうございます。
1月1日、天皇杯の決勝の後、ミックスゾーンでの曽ヶ端準選手は記者から質問されても「僕は出ていませんから」と通り過ぎていました。それでも一瞬、立ち止まってくれたのですがほぼ挨拶だけ。
ですがその後、タクシーを待つ曽ヶ端選手に会うことができました。他の記者たちの前でなければ何か話してくれるかと思ったのですが、そこでも曽ヶ端選手は口数が少なく、「はい」「そうですね」という返事ばかり。
ずっと全身から悔しさがにじみ出ていました。常勝鹿島がタイトルを獲らないままシーズンを追えてしまったという後悔もあったでしょう。準決勝は自分がゴールを守りながら決勝に出場できなかったという思いもあったのかもしれません。そんな激しい感情がある限り、引退はまだまだ先のことだと思います。
そして今、思い出しました。曽ヶ端選手はもともとあまり話すタイプではありません。私が鹿島に通っていたころ、練習後に駐車場で選手を待っていると曽ヶ端選手はいつも携帯を耳に当て、何か話している様子のまま車に乗り込んでいました。電話をしていると、記者は誰も寄っていきません。それがわかった上でのパフォーマンスだったのだと思います。
私も1カ月ほど、遠巻きにそんな様子を見ていました。するとある日、もう寄ってこないと思ったのか携帯を持つことなく車に乗り込もうとする曽ヶ端選手の姿が。そこで慌てて近寄って「1カ月待ちましたから、そろそろお話し聞いてもいいですか?」と話しかけたところ、笑って「そうですね」と答えてくれて、そこからはいつもお話しできるようになりました。あのころのシャイな感じは今も変わっていないと思います。
それから、このタイトルに使われている写真について。撮影した後に「いやぁ、鹿島っぽい写真が撮れた」と曽ヶ端準選手にお見せしたところ、「あ~、これはここで撮影するときの『あるある』だった!」とちょっとしまったという表情に。でも鹿島を象徴する選手ですから、やはりこれでいいのではないかと思います。そして写真のチョイスは「J論プレミアム」の編集の方ですから、編集の人もこの写真がいいと選んでくださったのでしょう。
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