【2019アジアカップ】UAEvsバーレーンでザックが見せた運

日本代表の練習取材をして、スタジアム行きのバスに乗り損ね、慌ててタクシーを拾ったもののスタジアムのメディアセンターに到着したのはキックオフの30分前。果たして間に合うかどうかわからなかったので事前に申請をしておらず、当日ウエイティングリストに名前を書いて、なんとか試合を取材できれば、と思っていました。

でも、もう紙がありません。係の人は「もうウエイティングリストは締め切ったよ」とバッサリ。 で、悲しそうな顔をしていたら「記者席のチケットだったらありますよ」と救ってくれました。

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この試合、いろいろ思うことがありました。

1. 女性の姿、しかも顔を隠していない女性の姿がかなり見られたこと

2. スタジアムが満員にならなかったこと。これには2つの意味があって、自国なんだからもっとたくさんの人が来てもよかったのじゃないかというのがまず1つ。それから、試合が始まっても席が埋まらなかったのは、中東ではなかなかなかったのでビックリだったのです。

というのも、これまでの中東での試合では、試合が開始されるとゲートが開放されて外で待っていた人たちが次々に入って席を埋めるという場面をよく見ていました。どうやら偉い人が残りのチケットのお金を出してみんなを入れてあげていたようです。そのため、スタジアムはよく満員になっていました。しかし失敗した事例もあって、2011年カタールアジアカップのときは決勝戦で早めに人を入れてしまったため、チケットを持っていた人が入場できないというトラブルもありました。

ところが空席があるにも拘わらず途中から人が入ってくるということもなくて、厳格にチケット管理がなされたのだと思います。

3. アルベルト・ザッケローニ監督がいろいろ持っていること

試合は最初、UAEが押し込みバーレーンがカウンターを狙うという展開でした。UAEはザッケローニ監督が日本を率いていたときトレーニングで行ったことがあるスローインのパターンを見せるなど、ザック色がしっかりでていました。

ところが前半20分を過ぎるとUAEの連携はなくなり、個人が思いつきでサッカーをしているような展開になってしまいます。それでも何度か決定機を迎えたのですが決められません。すると後半、1回の隙を突いてバーレーンが先制します。

そのままズルズルと時間が過ぎ、残り数分のUAEの攻撃で、右から上がったクロスがバーレーンの選手の手に当たってしまいました。目の前でジャンプしてクロスに反応した選手がいたので、手に当たった選手はパッとボールが現れ、自然に構えていた手に当たったという感じです。

レフェリーは一瞬考え、そしておもむろにペナルティスポットを指さしました。この笛は、もしJリーグだったら翌週のYoutubeJリーグ公式チャンネルで必ず取り上げられると思うくらい「あちゃー、やっちゃった」という判定でした。

ともあれ、このPKを決めてUAEは同点で初戦を終え、開催国の面目を保ちました。いろんな思惑があったとしても、ザッケローニ監督が最低限の結果を出したのは事実です。やっぱりザックは持っているかもしれません。トーナメントでの対戦があれば、楽しみでもあり、怖い気もします。

ところで、記者室に置いてあった新聞だと思うもの。何も読めないので何が書かれているのかわからないのですが、日本選手が到着したところの写真が掲載されていました。

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