【ロシアワールドカップ】楽しさは歴史を重ねることでさらに

今回のワールドカップの面白さの一つは、ベスト4が前回とすべて入れ代わったことに象徴されるように、新しい歴史が作られていることが実感できることかもしれません。

そんな新しさと同時に、過去のいろいろな出来事が伏線になっているという連続性もあります。

たとえば、ベルギー戦の最後に本田圭佑が放ったFKは、2010年南アフリカワールドカップのデンマーク戦を思い出させました。また、最後のFKはコロンビア戦のFKから大迫勇也が放った決勝点を期待させました。最後のCKで本田がボールをキープし、延長戦にもつれ込めばよかったというのは結果論で、そこまで日本代表は勝負して結果を出してきたのです。

史上初のフェアプレーポイントによるベスト16進出を狙うという勝負に日本は勝ちました。その一方でベルギー戦では最後まで攻めて勝つという勝負には負けました。どの成功も次の失敗につながり、前回のコロンビア戦の大敗が今回の勝利につながったように、失敗は成功につながっていました。

長くワールドカップを見ると、そんな楽しみもあると思います。

それから個人的には、前回のワールドカップで一緒のドミトリーに泊まったコロンビアサポーターの親子と今回も会うことができました。そこでユニフォームを交換したり、モスクワから帰国するときに会ったコロンビアサポーターからはミサンガをもらえたり、コロンビアとの縁が深まってきた気がします。

コロンビアは1986年ワールドカップの開催地の予定でした。1982年スペインワールドカップの決勝戦の後に「次回はコロンビア」と予告されたにもかかわらず、経済状態の悪化から開催権を返上し、1986年のワールドカップはメキシコで開催されることになりました。

その後、結局まだコロンビアでワールドカップは開催されていません。いつかコロンビアでワールドカップが行われてほしいと思います。

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