【ロシアワールドカップ】北京空港でなくなった財布を探す……?

モスクワから北京に到着し、乗り換えには2時間30分の余裕がありました。30分前には搭乗がスタートするはずなので、余裕は2時間。もしかするとなくなった財布が落とし物が仮に届いているかもしれません。

ところが!!

まずチケットとパスポートのチェックがあります。とても威張った年配の女性と親切な若い女性の係員が列の作り方を指示します。若い女性が空いている場所を案内しようとすると、年配の女性がチケットをチェックし、再度別の場所を指示します。そして年配の女性が指示するのはものすごく時間がかかるところ。いや、だいたいなぜチケットとパスポートのチェックだけでこんなに時間がかかるのか。

チェックを終えて次の部屋に行くと、また別の係員がいました。その係員がするのは、チケットとパスポートをチェックすること。え? 今やったばっかりなのに。ダブルチェックでしょうか。それにしても非効率です。

ところがさらに非効率だったのは。そこから乗り換えの乗客たちが案内される場所。荷物をチェックするのですが、なんとX線の装置が2つだけ!!  北京で乗り換える乗客が全員この場所を通るのに!!

やっとのことで順番が回ってきたので、前回の北京の出来事を踏まえ、PC、iPad、ミラーレス、コンパクトカメラ、iPhone、Android、モバイルバッテリーを全部バッグから出し、財布は手元に残しました。

係員にこれでいいのかと聞くと、黙って今来た方向を指さします。そこには、今取りだしたものは全部バッグから出すように書いてありました。でも、普通に進んできたら背後に指示のボードがあるのです。いや、これ振り返らないとわからないでしょ?

係員は一つひとつのメーカーなどを見ています。モバイルバッテリーも手に取って、メーカーを調べていました。本当にメーカー名を知っているかどうかわかりません。あるいはブラックリストがあって照合しているのかもしれませんが、これでまた時間がかかります。

そして財布がなくなった原因がわかりました。ひとまとめにしてX線装置を通していたのにもかかわらず、出てきたところで係員がチェックし、もう一度装置を通したりするので、順番がバラバラに出てくるのです。これだと、どこまでが自分のものかわからず、人のものを持っていってしまってもわかりません。

やっと検査が終わったのは出発の1時間40分前。インフォメーションに行くと、ここにも若い女性と年配の女性がいました。若い女性が他の人に説明していたので、年配の女性に「6月18日にここで財布をなくしたのだが、落とし物係に届いていないか?」と聞いてみました。

ところがどうやらその女性は英語が苦手らしく、顔をしかめ威張った仕草で若い女性を指差し、話を聞くように指示しました。前回、飛行機遅延でホテルまで案内した係員もそうなのですが、なんでそんなに上から目線なのか。これも駆け引きなのかもしれませんが。

若い女性に話すのにさらに待ち、話を聞いたところ、一度中国に入国しないと落とし物係には行けないそうです。
「どれくらい時間がありますか?」
「出発まであと1時間少し」
「それでは無理ですね。諦めるか、中国国内の友人に頼むしかありません」

北京でもう一度一泊する気はありません。さようなら、僕の財布。はやく帰りたい。

搭乗口は、またも押し合いへし合いでした。全日空との共同便だったため、日本語で「席の番号で整列乗車を行います」というアナウンスがあったのですが、具体的にどの席は先に乗るのかなんて指示はありません。と言うか、そんなアナウンスがあったときには、もうみんな我先に乗り始めています。

このアグレッシブさというのは、国が上り調子のときってあるんでしょうね。日本でも年配の方の中にこういうアグレッシブさを持った方がいる気がします。そういう人たちから見ると、若い人は草食系とか絶食系に見えるのかもしれません。

 

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