【ロシアワールドカップ】悪い予感ってどうしてこう当たるのか

ロストフ・ナ・ドヌの空港にやって来ました。ワールドカップ用の案内デスクはあったのですが、今回は街の地図やバスの路線図が置いてありません。「中国語だったらありますよ。わかりますか?」「いや、全然」で、まずちょっと悪い予感。

続いて今日から泊まるアパートまでの交通案内を聞くと、「バスでターミナルまで行って、そこでタクシーを呼ぶのが一番安いですよ。たぶんタクシーで行くのに比べて5分の1ぐらい」と教えてくれました。地図で見るとバスターミナルからアパートまでは結構あります。もっとも空港から市内も1時間30分ぐらいかかります。

ここで何となく、またも嫌な予感が。「いや、タクシー会社に電話しても英語が通じないかもしれないから、やっぱりタクシーで行くよ」と、Uberのような白タクっぽい車を呼んでもらいました。

若くて元気のいい運転手さんは、しばらくしてガールフレンドに電話をかけると言います。どうやら彼女は日本語が少し話せるそうです。で、出てきたかわいい声の女性に「こんにちは」というと、しっかり「こんにちは」と返ってきました。これは助かったかも!!

でも彼女、実は日本語を習い始めて2カ月ということで、それ以上の会話は無理でした。こんなときこそ、とポケトークを出して使い出したのですが、まるでダメ。どうやら通信環境が安定したところでないと役に立たないみたいです。

しかたがないので、携帯の翻訳機能を使って会話し、何とか目的地まで着きました。着きましたが……。どうも建物がどれかわからない。すると運転手さんがBooking.comの予約をみて、電話をかけてくれました。かけてくれたのですが……。

しばらくすると運転手さんが移動すると言い始めました。私が借りたアパートはもう使っていて、オーナーから案内された別の物件に行くそうです。そこも同じ値段にすると言っていたから、というのですが、利便性を考えて借りていたのですごく不安。でも断ると宿無しだし。

言われた場所について、今度は私から電話をしたのですが「ノーイングリッシュ。ワッツアップ」と、WhatsAPPというLINEのような携帯アプリでメッセージを送るように言ってきます。どうやらそれで翻訳し、案内しようということでしょう。

WhatsAPPをダウンロードし、登録してモタモタしていたところ、女性が現れて「アパートメント?」と語りかけてくれました。どうやら大家さんのようです。英語は一言も話せません。

とりあえず運転手さんにお礼を言い、空港から市内までのお約束の800ルーブルに200ルーブルほどチップを加えて渡し、電話番号を教えあって別れました。もしこのタクシーさんじゃなかったら、ここまで親切にしてもらえたかどうか。ましてバスでやってきて、そこからいろんなところに電話して対応してたらと思うとゾクゾクします。

だいたい、この場所を見つけたのがBooking.comだったのも不安材料ではあったのです。Booking.comで予約するとときどき場所が違うとか、もう一杯で別のところに行かされるとか、そんなことがあります。で、Booking.comに電話しても「それは提供者の情報が違っていたから。提供者に言っておきます」で終わりなんです。その点、Hotels.comは少しでも条件が違うとしっかりと対応してくれます。今回はHotels.comで手頃な値段の物件がなかったのでBooking.comにしたのですが……。

悪い予感は的中し、でも悪い予感に対応できるような策は採れました。これって運がいいのか悪いのか。
 

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