素敵なブルージュの宿に到着したものの落とし穴が!!

リールの駅まで地下鉄で行こうとしたとき、迷ってしまいました。うろうろしていると、じっと見ていたおばあさんが近寄ってきて何かおっしゃってます。

おばあさんはフランス語しか話せません。こちらは英語すらあやしいのに、フランス語ともなると片言以下。もちろんお互いに何を言ってるのかまるでわかりませんでした。

ですが、おばあさんは「駅」という僕の単語だけで事情を察してくれて、チケットの買い方や乗り場、さらには待っている人に事情を話して僕を駅で降ろすように伝言し、笑顔で見送ってくれました。

この旅であったフランス人は、こちらがフランス語が話せないとわかると、英語で何とか説明しようとしてくれました。また困っている様子があると、さっと助けてくれました。もっと個人主義の国かと思っていたけど、まるで印象が変わりました。ありがとう、フランスの人たち。

で、やってきたTGVではないほうのリールの駅。

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いかにもヨーロッパの駅という感じです。

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 プラットホームにテーブルサッカーが置かれていて子どもたちが遊んでいたのが印象的でした。

途中一度だけ乗り換えて1時間50分後にはベルギー・ブルージュへ。雨がひどくてタクシーを使ってこの日の「B&B Antares」へ。スタジアムまで徒歩で行けて、しかも一番安い宿ということで選択したのですが、これがすてきなところでした。

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これがロビー。

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広々としたところに、オブジェ的な家具が置かれています。

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食堂のテーブル。

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庭を眺めると、広々として整理された空間でした。

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オーナー夫妻です。奥さんで僕と背丈が同じぐらい。ベルギーでプレーするってことは、この背丈で体格のいい選手たちと戦うのかと。

ご主人は「日本に行ってみたいんだけど、日本っていろいろ狭いって聞くね。僕は広々としたスペースが好きなんだ。それから、僕の友だちが言ってたけど、表示が全部日本語で、よくわからないと言ってた」ということでした。2020年オリンピックに向けて表示は整備が進んでるから! とは言っておきましたが、スペースの問題だけは解決しないでしょうね……。

階段の下には自分でお金を入れて商品を取るバーが設置されていました。3階まで上がって一番奥の部屋に通されると——。

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あらー広い。

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バスルームもオシャレ。

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小物も洒落ています。

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トイレを流すスイッチの銀部分もピカピカに磨いてあり、指紋が付いて申し訳ない感じに。

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テーブルには立派なコーヒーメーカーがありました。

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窓の外の景色も風情があります。

ところがここで大きな問題が!! しかもいくつも!!

何と! クレジットカードでの支払いができないことが判明しました。ドルは持っているのですが、両替は近くにないそうです。

海外でも引き出せる新生銀行の口座に少しだけ残っていたのを思い出し、慌ててATMに行って引き出したのですが、支払ったら所持金がギリギリに。

なんてことをやってて、ふと気づくと今日の日本代表の練習が1時間早くなったという連絡が来ていました。B&Bから練習場までは約20キロ。タクシーで行くしかないのですが、今の所持金だと行っても帰られないかも。それどころか、もう練習始まりそうな時間です。

タクシーに連絡したところ、迎えに来るまでに15分ぐらいかかるということです。あー、これは無理。原稿を出せないから収入はないけれど、行ってみんないなかったら余計に傷口を広げちゃいますからね……。

仕方がないので諦めて、ごはんをどこかで……と思ったら、この日は日曜なのでほとんどの店が閉まっているのです。スーパーマーケットすら。

ということで、今夜の夕食はB&Bのバーにあ
る、ポテチ2袋に決定です。いやー、ダイエットにいいわー。旅行中って体が緊張して太り気味になるから、ちょうどよかったわー。部屋広いし楽しめるわー。斜めになった窓に激しい雨が打ち付けて音がすごいけど、そのぶん寂しくないわー。せっかくすてきなとこなのに、このオチはないわー。涙。

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