テヘランに行って来たでござる(その5)

テヘランは親切な場所でした。地下鉄でちょっとでもわからない様子だとすぐ助けてくれようとするし、座っている人は年配を見ると我先に席を譲ろうとするし。

人が多くて熱気があります。ラマダン期間中にもかかわらずエネルギッシュ。アグレッシブとは違います。アグレッシブだったのは、旅の途中で見かけた日本人のご老人たち。人を押しのけて一歩でも前に進もうとしていらっしゃいました。きっと、あの方々が生きてきた時代はそれが美徳だったのでしょう。そう思うと、何も言えませんでした。

あ、そう言えばイランの日常にもアグレッシブな場面がありました。それは車。4車線に5台が並んで少しでも前に行こうとしますし、そのせいかサイドがボロボロの車がよく走っていますし、隣の車と走行中にミラーがぶつかることはあるし、その中を信号なんて関係なく人が渡ってくるし、みんなアイコンタクトで切り抜けてるし。そう言えば道路を渡るときに危険を漢字で走るのは僕ぐらいだったので、もしかするとそういう予測されていない動きのほうがテヘランの車にとっては危険だったのかもしれません。

あんまりひどい場面をアップすると極端かと思われてしまうので、ごくごく平凡な場面を紹介しておきます。

横の車がボコボコなのと、歩行者がフイに近寄ってくるのと、4車線に5台が並ぶのは確認いただけると思います。これはごくごく平凡な一場面です。そして排気ガス規制がないのか、空気はとても悪くて、東京のきれいな空気が懐かしくなりました。 

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