川崎vs鹿島 三方一両得の勝点1
2016年J1リーグ第5節、川崎vs鹿島は1-1の引き分けでした。27分、川崎DFのクリアミスでゴール前にフラフラとボールが上がり、そこを詰めたカイオが見事なボレーを決めます。ですが川崎も36分、田坂祐介がバックスピンのかかったパスを鹿島守備ラインの裏に送り、抜け出した小林悠がGK曽ヶ端準とぶつかってこぼれたボールにエウシーニョが詰めました。
川崎は大島僚太が負傷中、大久保嘉人もベンチスタートで小林悠はケガ明けなど、けが人が続出しています。試合はその川崎を鹿島が攻め立てる形から始まりました。
後半に入っても決定機を作り続けるのは鹿島。遠藤康、柴崎岳、土居聖真、鈴木優磨が決定機を迎えますが、ことごとく決まりません。ずっと耐えていた川崎ですが、大久保を途中投入するも実らず。大久保は普段なら決めているだろうというシュートに力がないなど、負傷の影響を感じさせるプレーでした。
ことごとく決定機を外しまくっていた鹿島は、サッカーのよくある展開どおりならきっと負けていたでしょう。なのに勝点1をとりあえず確保したと言えると思います。川崎はメンバーが大幅に変わる中、鹿島を相手に勝点1というのは、悪くない結果だと思います。そしてこの試合結果で首位に立ったのが浦和。勝点1の差で川崎をかわしました。
ということで、鹿島、川崎、浦和が勝点1ずつ得した、三方一両得の結果となりました。
ところで、試合後の素晴らしい光景を。
小林選手はカンボジア戦の負傷で右足にまだ違和感があるそうです。するとそこに西大伍選手がやって来て、鹿島にいい治療院があると教えていました。自分もそこでくるぶしを治療したと言い、「もし興味があるなら連絡ください」と言い残して去って行きました。
ケガでプレーできないのは本当に辛いでしょうからね。チームの垣根を越えた、サッカー選手同士の友情を見られたと思います。
それからもう1つ。
テレビ朝日の竹内由恵アナウンサーが来ていらっしゃいました。日夜大活躍なので、スタジアムに来るのは大変だろうと思ったら、この日は休みが取れたので、取材にやって来たとか。「休み」なのに「取材」……。「やっぱりサッカーは楽しいですね」と、ちゃんとミックスゾーンでいろいろな話も拾っていらっしゃいました。がんばれ~!!