さらば御殿下サッカースクール

20数年、コーチを務めていた御殿下サッカースクールを今日で去ることになりました。

2月の終わりにいきなり立ち話で3月末までと言われ、あれよあれよという間にこの日を迎えました。この20数年間、様々な出会いがありました。そしてみなさま、大変お世話になり、ありがとうございました。僕がいなくなると聞いて、顔を見せに来てくれたみんな、ありがとう。

ただ、去りゆくからというわけではないのですが、今後のことで不安な部分が多々あります。

3月頭の「意見交換会」という事前に内容を知らせないまま行われた会合が、いつの間にやら「説明会」になっていて、ご父兄のみなさんもよくわからないままに話が進んでしまったと思います。

しかも、その「説明会」の内容は、コーチライセンスを持たない大学生とOBだけで「教える」ことになっていたり、コーチがいないクラスがあってケガ人が出たらどうするのか考えていないようだったり、と何がよくなるのかわからないものでした。

また、お金の問題はなぜそうなるのか、まるでわかりませんでした。

まず、これだけ長いこといて初めて収支決算を見せてもらったのですが、サッカー部の活動案内パンフレットに30万円以上の「広告費」を払っていたというのも驚きでした。

それでも過去には余剰金があり、去年の単年度収支はトントンという説明でした。ところが、これまでの大学生3人+S級コーチ+C級コーチの合計5人という構成は、今後大学生とOBの合計5人になるのに、いきなり1.5倍に値上げされています。

その利益は運営母体であるサッカー部が使うのでしょうか。そうだとしたら、優先的にグラウンドを使用できるサッカー部が、その権利を使って営利事業をしようとしているようにしか思えません。

人工芝の改修費用に回されるのではないかという噂も聞きました。でも、それは時間あたりの使用料という形で大学が徴収すればいい話。授業で使う施設の改修費を一部の人たちに負担させるというのはあまり考えられないと思いますので、これはあまり考えられない話です。

ともかく、せっかく今年は収支決算報告書が出てきたので、今後も開示していくことは必要でしょう。

「説明会」では大学生のスクールマスターになる学生が「これまでより絶対面白くします」と熱く語っていました。ですが、その公約に何の根拠があるのか。大学生とはいえ、この言葉は軽すぎます。子どもを預かるというのは責任が重いのです。

コーチの軸足がサッカー部に置かれるのか、あるいはサッカースクールに置かれるのかが分かれ道です。どうか僕の心配が杞憂で終わりますように。

そして子どもたちは、これまでどおり、「コーチなんか関係ない!!」ってぜひ力一杯遊んでほしいものです。

と、いつまでもみんなのことが気になっています。末永く、子ども優先でいてほしいと思います。そして上級生クラスのみんなは、先日僕が言ったことを決して忘れてはいけません。

最後に、僕がここまで続けてこられたのは、毎週笑顔を見せてくれた子どもたちのおかげでした。みんな、本当にありがとう。

そして、昔僕が初めて受け持った小学校1年生のクラスの元気者、ムラタシンジ君。ムラタ君が大学生のとき、「いつか自分の子どもを連れてくるから、それまでいてね」と言われて約束したのに、ごめん。あの一言が、日曜の朝、横浜から本郷まで通う僕の原動力でした。キミの子どもに会えなくて残念です。つーかムラタ君、まず結婚したら教えてください。

 

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