これまでで最低の空の旅と武漢空港でたどり着いたらLiさん
国際線はいたって普通でした。インターナショナルというか、世界標準。
ところが上海から武漢というローカル線になったら、これはとんでもない旅でした。
まず、マイルの登録をしようと乗り継ぎの窓口に行ったら、どうやら係がわからないようです。
「ここでマイレージの登録をしたいのだけど……」
「マイレージ?」
「そうマイル」
係の女性は少し考えて、
「No」
の一言だけ。えええ? って感じです。で、見てたら端末の画面には……
いや、まだXPってヤバイでしょ!
さらに乗った飛行機では、客室乗務員の女性の態度が未知数でした。もしかして、お客のことが嫌いなの? と思うようなつっけんどんさ。水を配るときに僕の隣の人が寝ていると、ぐいぐいと水を押しつけ、寝ている人が寝惚け眼だと、僕に水を押しつけるようにして渡して次に行きます。
食事を配るときも、渡そうとしてグイグイ押しつけてくるし、回収の際は乱暴にひったくって取っていくし。億の席の人が渡そうとしてもなかなか取ってもらえないので、僕が中継するとこれまたひったくっていくし。そうすると隣の人がなぜか自分が食べたものを僕のテーブルの上に置いちゃうし。
とにかく最後までニコリともせず、キツイ視線を送ってくる女性でした。こういうのが好きな人もいるのかもしれないけど、僕は苦手です。
さて、たどり着いた空港では、タクシーに乗ろうとして係員がいて安心しました。係の人に行きたい場所を告げると、運転手にうまく説明してくれるというのがいつものパターン。もっとも、本当はバスで行ってお金を浮かせたいところでしたが、初めての場所に21時過ぎに到着することになったので無理はできません。
ところがこの係員は、並んでいるお客さんに対して、「次はお前、あのタクシー!」と示すだけ。で、タクシーの運転手さんが地図を見ながら係に話しに行こうとすると「早く出ろ!」(だと思います)と怒鳴るし、並んでいる人たちも「早く出ろ!」(だと思います)と怒鳴っているし。だいたい、国際大会を開こうという都市で、英語がわかる人が空港にいないってどういうこと!
まぁでもその運転手の人は親切で、スマホの地図を使って何とかホテルまでたどり着きました。空港からスタジアムの近くのホテルまで、20km以上走って140元(約3000円)。ところがホテルのフロントの女性が、あまり英語を話せません。こりゃ最悪だ……と思っていたら、1人の男性が近寄ってきてくれました。
それがLiさん。英語が話せるLiさんは、女性の友達と一緒に通訳してくれました。事前にExpediaでお金を払っているのですが、デポジットとして400元預けろということで、 カードで支払い何とか無事にチェックインすることができました。
Liさん、アルミホイルを作っていて日本の車メーカーと付き合いがあり、何度も日本に言っているのだと言うことでした。
「日本でみんなに親切にしてもらったからね。お返しだよ」
「中国人はみんな親切なんだ。だから困ったら何でも周りの人に相談するといい」
ありがとう、Liさん。あなたの言うことは一部真実だと思います。で、入った部屋は、
この広さ。これで一泊約3600円ですからね。Liさんと部屋に癒されて、明日を迎えます。