選手のケガが心配な季節に……
予備登録50人のうち11人がケガ。そりゃハリルホジッチ監督も「20パーセント以上がケガをしている」と嘆くはずです。
今年の一番の問題は、アジアカップの開催年が変更されたことから生じる試合日程の圧縮です。というのも、2004年までアジアカップはワールドカップの中間年に開催されていました。ところが、EUROや五輪と日程が重なっており、注目を集めるために2007年からは開催年をずらすことになりました。
東アジアカップ(昔の東アジア選手権)は2003年から隔年で開催されているため、2007年からは4年に1回、東アジアカップも、アジアカップもあるという年が生まれる予定でした。ですが2007年はアジアカップの日程が重なると言うことで2008年に、さらに2009年は2010年に変更されました。そして元の日程に戻ったことで、2013年、2015年と開催されています。
つまり、東アジアカップとアジアカップが同年に開催されるのは今年が初めて。両方に出場するチームにとってはタイトな日程になっているのです。
しかも今年のアジアカップは1月開催のため、選手たちはいつもの年のように体を作る暇がありませんでした。苦しくなってくるのは暑くなってくるこれから。僕はこの日程が今年、選手たちのケガが多い原因の1つではないかと思っています。