FC東京vs鳥栖 まず注目は集まった

両チームともスタメンを大幅に入れ替えたナビスコカップ予選リーグ、試合後に最も多くの記者が囲んだ選手はこの日2ゴールを挙げた三田啓貴選手だったと思います。1点目のゴールはポストに当たってはいるギリギリのコースを付いたミドルシュート。2点目はグラウンダーの折り返しに鋭く飛び込んで決めました。

鳥栖で一番多く囲まれた選手は鎌田大地選手だったのではないでしょうか。この日の鳥栖は、鎌田大地選手18歳、田村亮介選手19歳、中島大貴選手20歳、 山崎凌吾選手22歳、崔誠根選手と白星東選手の23歳、岡本知剛選手24歳と、鳥栖の今後を担うであろう若手選手が多く出場していました。その中で最も若いということもありましたが、何よりボランチの位置からボールを持ってドリブルで押し上げ、相手が2、3人いても落ち着いて取られず、ボールを下げるかと思うともう一度前を向くという強気な姿勢が、記者の興味を引いたのだと思います。

もっとも試合中には消えてしまう時間帯もあり、スタミナ切れを起こしているようにも見えたので、これから先の自分の課題もしっかり見えていたようでした。まずは注目が集まったということになりますが、そのぶん、これから厳しい目で見つめられるようになると思います。

田村選手の積極的に仕掛けるドリブルも見てて小気味よく、これらも期待が集まりました。ただ、この試合で一番経験を積めたのは崔選手と中島選手でしょう。かなり苦みを味わったと思いますが、それこそ今後の糧となるはずです。

それにしても、この日の鳥栖の中盤は細かいダイレクトパスでFC東京の中盤をこじ開けるなど、テクニカルな一面を見せてくれました。森下仁志監督が新たに鳥栖に付け加えようとしていることが垣間見られた気がします。 

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