ハリルホジッチ監督の戦術を推測する(5)
2014年ワールドカップにおける、日本とアルジェリアのプレーエリアの差をまとめてみました。
赤が最もプレーしていた時間が長いエリア、黄色が次にプレーした時間が長いエリアです。日本は見事に3試合ともセンターサークルを中心としたエリアが多くなっています。一方のアルジェリアは中盤左寄りのエリアが多い試合が2試合ありますが、これは左サイドがストロングポイントで、そこからゲームが作られていたことを示しています。また、どこから攻撃が始まったかというデータでも、 アルジェリアも左サイドが起点だったこともわかります。
そして、一番下の太枠で囲った部分の数字を比較すると、両者の違いが一番でてくるのではないでしょうか。
中盤でプレーした時間が一番長いのは両者同じ。ところが、日本は自陣のゴール前でプレーするより、アタッキングサードでのプレー時間のほうが長かったのに対し、アルジェリアは自陣前のほうがながいのです。つまりアルジェリアは日本よりも逆襲速攻で攻め込んでいたということがわかるのです。
はたしてこのままの戦術が日本代表にもたらされるのかどうかわかりません。ですが、監督の特徴として、こういうサッカーもできるのだということは覚えておいていいと思います。そしてもしそのまま日本代表に当てはめるとしたらどうなるか。それについては、
ハリルホジッチ監督で日本サッカーはこう変わる!アルジェリア代表のサッカーをもとに大胆予測!
と、Livedoor Newsで書かせていただきました。ご一読いただければ幸いです。
(この項おわり)