ハリルホジッチ監督の戦術を推測する(1)
大分に来ています。昨日は25分間のランニングだけ。今日から冒頭15分以外は非公開です。恒例だった練習初日の監督コメントや囲みもなし。もっとも、22日には選手も試合前日と当日しか話をしないという噂も流れていたので、それに比べたらまだましでしょう。
それでも取材環境として厳しいのは間違いありません。これまで報道各社は試合当日の紙面で予想フォーメーションを出しており、その精度によって取材力をみせていました。今回は、メンバー発表の当日、監督が持っていた紙に書いてあったフォーメーションとメンバーを元に推測が進むのだと思います。コメントや微妙な表情などで読み取るということで、これまた取材力が生きてくるでしょう。
その一方で練習が見られないということは、どのような方向性でチームが作られようとしているのかわからないということです。ザッケローニ監督は都度ボールを止めて口で説明していたのでわかりやすかったですし、アギーレ監督は口で説明しなくても練習全体のオーガナイズが素晴らしかったので、どうチームを作るのかハッキリしていました。
ですが、今回はまるでわかりません。今できるのは、ワールドカップのときのアルジェリア代表と日本代表を比べることで、ハリルホジッチ監督がどうチームを作っていたかを分析し、考え方「らしき」ものを整理しておくことだと思います。
まず日本とアルジェリアの類似点は何だったか。
・FIFAランク16位以下だったこと。普通に考えるとベスト16進出で世界を驚かせることができます
・基本のフォーメーションが4-2-3-1
・左で作って右で仕留めるスタイル
などでしょうか。
(つづく)