【W杯】フランスvsドイツを前にオシャレな宮沢ミッシェルさん
フランスvsドイツを前にメディアセンターをうろついていたところ、NHKで解説をなさる宮沢ミッシェルさんとお会いしました。
宮沢さんは1982年ワールドカップをフランス人のお父さんと一緒に観ていて、延長前半で3-1とフランスがリードしたとき、お父さんが「もうこれで大丈夫だ」と言ったのを覚えているそうです。しかし結果は3-3の引き分けとなり、ワールドカップ史上初のPK戦へ。そこで敗れてしまいました。1986年ワールドカップでも再び西ドイツに負け、今回こそは、と張り切っていらっしゃいました。
話が弾んで日本サッカーの話題になったとき、宮沢さんが「苦しくなったのだから、より助けてあげよう、と思ってもらわないとダメだ」とおっしゃるのを聞いてピンときました。それって、「レ・ミゼラブル」の第1章で、主人公を助ける教会の神父さんが言う台詞ですよね。今回の長旅のために持ってきた本だったので(なんせ長編ですから)、覚えていました。
宮沢さんに「もしかして——」と言うと、そのとおりだとのこと。こんなときに、そんな台詞がさらりと出てくるところが、宮沢さんの格好良さでした。
試合はあまりの暑さに両チームとも試合早々へばってしまい、大凡戦に。その中でFKからドイツが決勝点を取ったのは、今回のフランスはファウルが目立っていたので、もしかしたらドイツの作戦どおりだったのかもしれません。この日は記者の数が多くて試合後のプレスカンファレンスはウエイティングリストすらない状態だったので、質問することはできませんでしたから勝手な想像ですが。
そして今回もフランスにとっては「レ・ミゼラブル」な結果になってしまいました。