【W杯】リオに到着してマラカナンへ!
予約した段階では隣の席は空いていました。ですが結局座席は埋まり、僕の隣は若い黒人のお兄さん。ちょっとだけ会話して寝ようと座席を倒していたら……。
出発時間を過ぎてブラジル人の夫婦らしき人がやってきました。10分ほど遅れたのはこの人たちを待ったからのようです。夫婦は悪びれる様子もなく席に着くとすぐにバスは出発。みんなはすっかりお休みモード——と思ったのですが!!
この夫婦、ずっと話し込みます。しかもひそひそ声じゃない。大きな笑い声まで上げています。それどころか音楽までかけ始めました。もちろんイヤホーンなんかしません! どこまでフリーダムなのか。
しばらくすると、さすがに隣のお兄さんが怒って後ろに何か言い、夫婦はブツブツ言ったものの大人しくなりました。
バスは16時過ぎに休憩を取り、再びリオに向かいます。途中、数十メートル先が見えないほどの雨が降っていたものの、リオに着いたときは上がっていました。
降りるとすぐに青いシールを渡して荷物を受け取り、トイレで身支度します。ここのトイレは1.5レアル(約75円)と有料でしたが、そのぶん安全だろうと身なりを整え、地図を確認して外へ。
リオのターミナルはレシフェのバス停を少し大きくした程度でした。暗いし古いしちょっと嫌だなぁと思っていたら!! みんながニコニコしながら声をかけてくれます。
そうか、おじさんからもらったコロンビア色の帽子を被っていたのでした。そう言えばバスの中でも微笑みかけてくる人が多かったのは、この帽子のおかげでしょう。この旅を帽子が守ってくれた気がします。
ここのバス停からならスタジアム2キロぐらいだろうと、歩いて行こうと思っていたので、バス停にある「マラカナン」という表示と矢印の方向へ。ところが誰も歩いていません。ちょっと危なそうなお兄さんが1人でいたので、数メートル避けて歩き、警官に出会いました。
「マラカナン?」と指を差すと「ノー、ノー」と歩いてきた方向を教えてくれます。あのマラカナンという表示は何だったのだろう? そう思って戻ってみると、そこは市内バスの乗り場でした。
上からバナーが3つ降りています。どうやら2つは地下鉄の駅行き、もう1つはマラカナンそのもの行きでした。「353」と行き先が書かれたバスに乗れば、10分ちょっとでマラカナンです。料金は一律3レアル(約150円)。乗るときに運転手に渡します。おつりもくれました。
これは地下鉄行きのバス。バナーを読めば間違えません。僕はバナーを見ていなかったので間違えそうになりました(笑)。
バス停からマラカナンまで歩いている人はいませんでした。バスの中から様子を見ていると、どうやらその道は人通りが少ないようです。はたしてこの高速バス停まで戻るときはどうするか。夜は夜で、まだ心配が残っています。