【W杯】日本の審判セットが開幕戦で笛! でもきっと西村主審は……
日本の審判のセット、西村雄一主審、相楽亨副審と名木利幸副審が開幕戦のブラジルvsクロアチアで笛を吹くことが決定しました。開幕戦はその後の大会の基準を明確に示すことになるので重要な役割を担います。
ただ、きっと西村さんは淡々としていると思います。昔インタビューした際に、こんなことをおっしゃっていました。
「ワールドカップで笛を吹くのが目標じゃなかったし、今でも目標ではない」
「ワールドカップに位来たいと思って笛を吹いたことは一度もない」
「選手たちの夢を叶えるために審判になりたいと思って始めた」
「僕は(子どもの大会であろうがワールドカップであろうが)試合の価値に差をつけない」
「僕は次の試合を全力でやることだけを考えている」
それからワールドカップは、陰で何かをしたり騙そうとしても必ずカメラが捉えていると選手が知っているので、ジャッジについて選手たちがとても協力的なのだそうです。
それにしても、前回大会でブラジルのフェリペ・ネロを退場させた西村主審に開幕戦を担当させるなんて、FIFAもなかなか懐が深い。その試合ではオランダのオーイヤーの遅延行為に対してイエローを出そうとしてカードを上げようとしたらレッドだったので慌てて挿し替えたというシーンもありました。そのとき、オーイヤーからは「ナイス・ジャッジ」と声をかけられたそうです。警告した選手から「ナイス」と声をかけられたのは初めての経験だったと西村さんは笑っていました。そりゃ退場が警告ですんだのなら「ナイス」ですね。相手に退場者を出したので反対のチームにも……という主審もいますから。