広島vs横浜FM コンディションの考え方
試合はキックオフ直後から広島が攻勢に出ます。守備に自信のある横浜FMは受けて立つ形になったのですが、それでも十分という計算もあったのでしょう。ところが6分、ドゥトラのミスをついて広島が右サイドを崩し、中央で野津田が合わせて先制します。18分、横浜FMも齋藤の突破から藤本が合わせますが、ゴールは決まらずそのままスコアは動かないで後半へ。
後半、立ち上がりからいきなり広島が攻勢に出ます。立て続けに横浜FMゴールに迫ると、66分、中盤を細かいパスワークで突破し、つないだボールが浅野にわたります。浅野はそのまま追加点を決め、横浜FMを突き放しました。浅野はゴールの7分前に佐藤と交代したばかりで大きな仕事を成し遂げました。
試合はそのまま終了。横浜FMの選手がボールを持つと複数の選手がすぐに囲んでボールを奪うという広島の選手の活動量が目立つ試合でした。
試合後、横浜FMの藤本や栗原は「コンディションの差が大きかった。でもこれから上がっていくと思うので、今日負けても悲観はしていません」と異口同音に語っていました。ところが広島の佐藤は「とても体が重かった。コンディションは今一番悪いと思います。今日の交代もコンディションの問題。守備の追い込み方はキャンプからずっとやっているのでできました」と疲れた様子で、でも佐藤らしく全員に最後までコメントしていました。
横浜FMの選手が見ると広島の選手のコンディションは良かったのですが、広島の選手にとってはまだ体が重いということは、広島の3連覇も……というのは、早計かな? 横浜FMは去年頑張っていたドゥトラが本調子からほど遠く、トップフォームになるにはしばらく時間がかかりそうに見えたのが心配の種です。