浦和vs鳥栖 3年目にしてきて慣れた様子

過去2年、鳥栖は埼玉スタジアムで酷いゲームを続けてきました。

昇格したばかりの2012年は7分に失点し、後半に入ると50分、52分、54分と加点されて0-4。そこで一息ついた浦和を相手に3点を返しますが、結局3-4と敗れます。2013年は2-3と粘っていたものの、残り10分で3失点し2-6と大敗。どちらも、まるで地面に足が付いていないかのような試合展開でした。

ですがさすがに3年目、しかも経験のある選手たちが加入し、鳥栖は落ち着きを取り戻しました。過去2年、大量失点したけれどゴールは奪えたし、ホームだと勝てているということも自信になったのかもしれません。

浦和は鳥栖のサイドからの崩しに注意していたのでしょうが、9分、浦和のミスからボールを奪取すると、丁寧に左サイドを崩して安田選手がクロス。中央の豊田選手へのマークが遅れており、基本どおり地面に叩きつけられたボールがネットを揺らしました。

その後、鳥栖が作ったチャンスは後半アディショナルタイムの谷口選手のヘディングだけ。あとは一方的に浦和が攻めます。鳥栖はGK林選手の好守を中心に粘り、残り15分からは5バック。さらにMFは全員ボランチタイプにしてぎちぎちのブロックを作り、猛攻をしのぎきりました。

格好いい勝ち方だったかというと、決してそうではありません。ですが、鳥栖は色気を見せることなく、土臭く勝点3を奪いました。昨季、途中から昇格した当初の姿に戻り、迷いがなくなりました。

一方の浦和は、最後まで一本調子だったのが響いたと思います。原口選手、梅崎選手という相性のいい選手が突破を図るものの、あまり強引でなかったことが鳥栖にとって幸いだったのではないでしょうか。ただ、何度も決定機は作っており、この日は攻められっぱなしになった鳥栖が、守るリズムをきちんと作ってしまったことが勝敗を分けています。
 

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