【東アジアカップの旅14】雨の後にやってくるのは

朝起きて、トイレの紙が切れていたのでフロントにお願いしに行きました。そこには初めて会うスタッフが。まだ20代だと思うそのフロントは、僕を見ると
「いよいよ試合の日になりましたね」
と微妙な笑顔で話しかけてきます。
「いつもはちゃんとスタジアムに行っているんですよ。ですが今日は21時まで仕事で行けません。テレビで観戦しています」
 日韓戦の緊張感はやはり残っています。今日は楽しい雰囲気になるでしょう。いやな結果になって帰ってきてこっちの表情を探られるのは嫌だなぁ。

そう思いながら総合運動場の駅に着き、終電を確認していると、1人の女性が話しかけてきてくれました。
「サッカーの試合に行くのですか? 私はスタッフですからご案内いたします」
おお! まばゆい笑顔がうれしいなぁ。

5分ほど歩きながらいろんな話をしました。
その中には、「今、日韓関係が緊張しているから、日本から来た人たちは心配していると思いますよ」という話題もありました。「そうですね。でもスポーツで乗り越えられればいいですね」という素晴らしい答えが返ってきて、朝の緊張感は少し緩和された気がします。

到着したチャムシルは雨が降っていました。試合が終わったころには、どうか晴れて地面が固まっていますように。

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