東京Vvs札幌 感動的だった札幌の
7分、札幌GKのファンブルという幸運な形から東京Vが先制点を挙げます。ところがこの先制点を挙げたことで東京Vは一気に落ち着いてしまい、なかなか攻め込めなくなります。札幌もチャンスまでは作れないのですが、手数を増やしていきました。
このまま札幌がギアを上げると東京Vはやられそうだ、と思っていた後半、先に札幌がチャンスを作ります。10分、11分と立て続けにゴールを攻め立て決定機をつくりました。東京Vの選手の足が止まりました。
ところが60分、苦しい時間帯に気力を振り絞る選手がいました。先制点を挙げた西紀寛選手がペナルティエリアの外から単独でドリブルを開始。斜めに切れ込んで追加点を挙げます。2-0と暑い中リードを広げ、あとは焦らせば終わりになるでしょう。
ところが、ここから札幌の応援団がそれまで以上に声を張り上げました。その声に押されるかのように札幌が攻め込みます。東京Vの守備陣もしっかり対応しますが、札幌は何かに憑かれたかのようにアタックを繰り返しました。そして73分、ついに内村圭宏選手がこぼれ球を押し込み、1点を返しました。
札幌はそのまま攻め続けますが惜しくも実らず。2-1と東京Vが7試合ぶりの勝利を収めました。苦しい時間帯に頑張れる選手と、それ以上に札幌の「声」の力を実感した試合展開でした。