東京Vvs愛媛 最後に雰囲気をがらりと変えたのは
静かな前半でした。18分、東京Vの高原選手が4人に囲まれながら見事なターンを見せてフィニッシュに持ち込み、40分、愛媛の三原選手が右サイドからのパスにフリーとなったもののGKに弾かれる場面が場内が沸いたシーンだったぐらいでしょう。
後半に入るとすぐに試合が動きます。49分、GKが弾いたボールに飯尾選手が詰めて東京Vが先制します。さらに60分、高原選手がワンツーで左サイドを崩し、折り返しを常盤選手が決めました。直後に愛媛も攻め返しますが、お互いにアタッキングサードでのミスが続き、なかなかフィニッシュに至りません。
ロスタイムになり、勝敗も決しようかというときまで応援し続けた愛媛サポーターの声がサッカーの神様に届いたのでしょうか。90+4分、FKのこぼれ球を代選手が決めて最後に愛媛が1点を返しました。
去年、この日と同じ駒沢で見た同カードで、愛媛はがっかりしました。2011年までの楽しさは消え、監督の迷いがそのままピッチに出ているかのようでした。ところがこの日は再び楽しいサッカーを見せてくれたと思います。結果は東京Vの勝利でしたが、最後の1点のせいで東京Vの選手たちは沈んだ表情で帰っていきましたし、愛媛の選手は悔しさの中にも何か見いだしたような表情でした。