FC東京vs鳥栖 悲しい引き分け
この日、一番注目を集めたのではないかと思うのは、ピッチコンディションです。ぬるぬるのでこぼこ。いろんな選手が足を取られて転んでいました。ボレーを蹴ろうとしても、踏ん張りはきかないし、グラウンダーのパスは通りません。ドリブルはいつの間にか足を離れています。イレギュラーバウンドばかりで、瞬間的な反応の早さを競っているゲームのようでした。
プロなら当然パスがつながるような場面がごちゃごちゃの混戦になります。ともかく安全第一。
どちらも自分たちの良さを十分には出せなかったと思います。そしてスコアレスドロー。次の瞬間に何が起きるかわからないというスリルはありましたが、サッカーの技が見たいという願いは叶えられなかった、悲しい引き分けでした。
ただ、ポポヴィッチ監督は「ピッチは問題ない。頭をもっと使えばいいのだよ」とバスに乗り込む直前にコメントを残してくれました。そう思わないと前には進めませんが……。