あまりに悲劇的な幕切れ

死闘でした。

日本は常にリードします。オズ選手のハットトリックで第1ピリオドは3-1とリード。第2ピリオドも牧野選手のゴールを皮切りに、ここのところメンバー外が続いていた當間選手が意地のゴールを見せて5-3。第3ピリオドに尾田選手が6-3とするゴールを決めたときは、これで試合が終わったかと思いました。

ですが、さすがイラン。じわじわと追い上げ、日本はイランのあまりの激しさに後手に回るようになってしまいました。 そしてイランはついに試合終了1分前に6-6とするゴールを決めます。その後も危ないシーンがあったのですが、日本は何とか守りきり、とうとう決着はPK戦にもつれ込みました。

先行はイラン。ビーチサッカーは足下が柔らかいため、GKが飛ぼうとしても今ひとつ体が伸びることができない気がします。 普通のPKより守るほうは難しいかもしれません。お互いに決め続けて迎えた5人目。キャプテン河原塚選手のPKが相手GKにセーブされ、日本の3連覇の夢は断たれました。

ここまでずっと日本代表を引っ張り続けていた河原塚選手が外すというのは悲劇以外の何物でもないでしょう。小柄な体躯ながらいつも人一倍の動きを見せ、リーダーシップを発揮してきた河原塚選手は誰も責められないと思います。そういう選手が悲劇の主人公になるのは、1994年アメリカ・ワールドカップでバッジョ選手がPKを外したシーンを思わせるものでした。

お疲れ様でした、日本代表。今回は悔しかったでしょう。どうかこの気持ちを9月18日から28日にタヒチで開催されるワールドカップで晴らしてください。頑張れ、日本。

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