鳥栖vs浦和 夢のようなシーズン

鳥栖の古くからの友人たちに会いました。異口同音に聞こえてきたのは「こんなに素晴らしいシーズンはなかった」ということ。

昔は「秋祭り」だの「ブラック・クリスマス」だの、シーズン終盤に近づくにつれてクラブがなくなるのではないかという暗い話題ばかりでした。昇格した去年にしても、途中で勝てない時期は「やはり無理だ」という声が上がっていました。ですが今季に関しては、シーズン序盤こそ「あと○回負けても降格圏にはならない」というマイナス思考の声があったものの、さほどJ2行きを心配することなく過ごすことができたはずです。

そんな幸せなシーズンの最後のホームゲームは、このクラブができて最初の公式戦を戦った、というか戦ってくれた浦和。鳥栖が3-1で勝てたのは、恩返しができたのか、あるいは浦和がご祝儀をくれたのか、どちらもだったかもしれません。試合前、DJのYUYAさんの呼びかけでスタジアムの半分以上を埋めた鳥栖ファンが全員立って浦和のファンに拍手していたのも、「やっとここまで来られました」という感じがしてオールドファンには涙の出る光景だったと思います。

サッカーって試合の勝ち負けだけじゃないんですよね。試合って相手があってこそ出来るもので、真剣に向かい合えば、そこには勝敗を超えた別の感情も生まれる気がします。相手のことを思いやれるような。鳥栖は思いやってもらってきました。そして鳥栖も今、感謝しながらここにいると思います。そんな気持ちが出ているような気がした場面を見ました。

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試合前、ボランティアの方々がトイレの花を挿し替えていました。いつもは猛ダッシュで駆け込んで、これまたダッシュでトイレを出て行く僕ですが、この日はなぜか花に気付きました。

 ところでこの試合、勝ったこともあり佐賀新聞が特報を配っていました。
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選手も「特報が出たんだって」と喜んでいましたし、こういうことってサッカーが盛んな場所でしか行われないことでしょうから、佐賀もいよいよ「サッガー県」になってきたということでしょう。だじゃれ失礼。

ついでにもう1つ。鳥栖のマスコットキャラがいるのですが、ゆるキャラかと思わせて、結構荒くれ者でした。その証拠が鳥栖駅にかかっていたこの写真。
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そうか、そんなに危ないヤツだったのか。

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