横浜FCvs北九州 動いた人の勝ち
キックオフのとき、北九州は4-4-2で並んでいました。ですが、すぐに3-4-3の形に変化して横浜FCと対峙します。横浜FCはとまどうことなく、自分たちのペースで攻め込みました。2分、武岡選手がペナルティエリア内で相手をかわしシュート。ボールはゴールのわずか上に外れます。10分には野崎選手がドリブルで突破してフィニッシュに持ち込みますが、GKが防ぎました。
ここから北九州が反撃に移ります。スピードを生かす選手が多い中で、木村選手の落ち着いたプレーぶりが変化をつけていました。その木村選手は19分、ゴールを脅かしますが左に外れます。その後、北九州はしっかりと引いてブロックを作り、横浜FCの縦パスを引っかけカウンターを狙い続けました。前半はそのまま試合が固まり、どちらかというと北九州のペースになります。
ハーフタイム、北九州の三浦監督は「相手が動いてくるだろうから先に動くぞ」と指示したそうです。後半スタートの布陣は4-3-3。一気に攻勢に出たいという意気込みが出ていました。
ところが先にゴールを産んだのは横浜FC。53分、CKから森本選手が頭で合わせました。波に乗る横浜FCは64分、ゴール前の競り合いからPKを獲得します。ところがこれをカイオ選手が外してリードを広げられませんでした。
三浦監督はすぐに手を打ちます。ハーフタイムに鈴木選手から新井選手に交代していたのに続いて、56分、安田選手から渡選手へ。そして69分、常盤選手から林選手へと次々に選手を入れ替えました。
すると71分、交代したばかりの林選手が味方の鋭い突破を読んでゴール前へ。そこで合わせて同点としました。さらに 81分、端戸選手が左からのパスをゴール正面で合わせてついに逆転します。横浜FCは同点を狙いますが、88分の大久保選手のシュートは左に流れ、その後はチャンスをつかめませんでした。
試合開始早々は選手の調子が良さそうだった横浜FCでしたが、うまくサイドを使えず、野崎選手とカイオ選手の突破も次第に減り、試合を落としてしまいました。どんどんチームを変化させ、相手の混乱を生んだ三浦監督の作戦勝ちと言えるでしょう。
川崎にいたころはスピードのなさが指摘されていた木村選手ですが、北九州ではそのテクニックとボールコントロール、ボールキープ力で素晴らしいアクセントになっています。あのころの川崎はタテへのものすごいスピードがありましたから木村選手にはあわなかったのかもしれませんが、やはり能力は高いですね。
さて。
この日の記者席の片隅にはこの方がいらっしゃいました。
キウチタケオさん。もうすぐ知り合ってから●○年です。とても仕事熱心でした。ホントです。