大宮vs鳥栖 目標がハッキリしているのは
熊谷で行われた大宮vs鳥栖で、大宮は前半鳥栖に対してクロスを上げ続けました。ですが鳥栖のDFは高く、強く、またラインを崩すことは滅多にないため、ほぼ鳥栖のゴールは脅かされませんでした。
後半配られたハーフタイムのコメントで、大宮のベルデニック監督の指示は「もっとサイドで数的優位を作りクロスを入れろ」 というものでした。ですが、私にはこの指示が本当にそうだったのかわかりません。というのも、後半の大宮は一度サイドにボールを展開すると、ボランチとDFの間に素早くグラウンダーのパスを入れ、前半よりも明らかにうまくペナルティエリアに迫っていました。
この試合の唯一のゴールは65分。セットプレーから崩れてサイドに渡り、そこからのクロスを菊地選手がヘディングで叩き込みました。大宮はその後、しぶとく守り見事勝点3を手にすることができました。
尹晶煥監督は、J1で初めて行くスタジアムでの鳥栖の選手たちの積極性のなさを指摘します。まだJ1慣れしていないということでしょうか。ただ、この試合では残留という目標がハッキリしている大宮と、ほぼ残留を決定し、次の目標をどこにするのかハッキリしない鳥栖、という構図が成り立つ気がしました。
決勝点を挙げた菊地選手は、プロ選手になって以来、ヒゲを剃ったのは結婚前に奥さんのご両親に挨拶したときだけという口ひげマニア。僕が昔ヒゲを生やしていたことをからかった後、C大阪の横山選手の近況を尋ねたり、田坂選手は出世頭だ、と言ったり、川崎時代の同期のことを思っていました。それにしても菊地選手、川崎時代は話をするのが苦手なようでしたが、今はキャプテンとしてしっかり対応しています。