あれ? 出発便がない?!
やってきました、新千歳空港。10時30分のフライトに間に合うように9時30分到着です。さっそく何時出発になっているのか調べます。えっと……。
ありません。10時30分のフライトではないようです。それにしてもJetStarの便は1つもボードにありません。同じLCCでもAirAsiaやPeachはあるんですけど。え~?もしかして全面運休?
ところがアナウンスが流れました。僕の乗る便の搭乗手続きの最終案内です。どうなってるの? そして本当に10時30分に飛ぶのでしょうか。あわててJetStarのチェックインカウンターを目ざします。
あ、ありました。そこにはJetStar専用とも言える出発の案内ボードが。しかも出発ゲートが「0」って、おしゃれすぎる。もしかしてこれから先、LCCが増えたら 「-1」とか「9 3/4」とかいうゲートができるのでしょうか。
昨日チェックインしているので、もう僕の手続きはいらないようです。空港内をウロウロして、「中に入るとみんな同じなので、すいている手荷物検査場にお進みください」というアナウンスに従って、B手荷物検査場へ進みました。ところが順番が来てチケットを見せると「あ~、JetStarは別なんですよ。N手荷物検査場へ行ってください」という指示が。パソコンやカギや小銭を個別のカゴに入れていたので、トランクとカゴ2つを持ってそのままN手荷物検査場へ。なぜかAの隣なのにNでした。
そこはJetStarのお客さんだけが通る秘密の(?)検査場。とても厳しくてiPadもパソコンの分類になってカゴを分けさせられました。電子製品については海外旅行よりも厳重なチェックです。
そして待合室はJetStarの旅客だけが隔離されたような、しかも売店もない場所でした。出発案内があって搭乗するとき、そこに置いてあったボードは
文字など半分固定されているようです。どうやらここは新千歳空港の中の別次元。他との接触はありません。ちょっと異次元の雰囲気です。
さて、今回僕はちょっと贅沢をして、行きと帰りで座席指定をしてみました。行きは通路側、帰りは一番前の入り口のすぐ隣。JetStarは座席指定をすると追加料金がかかります。行きは250円、帰りは750円でした。前のほうの席は、すぐに飛行機から出られると高いようです。
さて、その1Aの席の様子です。
前に何もないので足下は広々なのですが、左から壁がラウンドしてきているので圧迫感があります。1B、あるいは通路側の1Cのほうが広く感じるでしょう。オススメは1Cかな。同じ750円ならそちらがよさそうです。そして通路を挟んで反対側は、
目の前にボードがあり、足下の空間を狭めています。つまりこのA320の機体なら、1Cが一番オススメです。ただ、成田空港ではターミナルまではバスで行くことになります。最初に降りたからと行って、あまり大きなメリットがあるとは思えませんでした。
手荷物検査場が一つしかなく、しかもとてもとても丁寧に見ていたので、出発時刻になってもまだ20人程搭乗していませんでした。だけど結局は10分程度の遅れでターミナルを離れ、滑走路に向かいました。
客室乗務員さんは、テキパキとして、行きも帰りもものすごく英語がうまい女性でした。なので、帰りの方が緊急時の対応の説明をして、一番最後に「みなさまのご協力に感謝いたします」と話したのは、きっと「We appreciate your cooperation」を日本語に訳したのでしょう。たぶん普通は「みなさまのご協力をよろしくお願いいたします」と言うのだろうなぁなどとぼんやり考えていました。
最後に客室乗務員さんに聞いて見ました。
「手荷物検査が国際線よりも厳重だったのはなぜでしょう」
「きっとそれは人によります」
「……それって僕の人相(涙)?」
「いやいや~、検査員の人によるってことですよ~」
無事に到着したし、慰めてももらったし。あとは試合で問題が解決していればよかったのですが——安かったから、とりあえずオッケー!! ということで、LCCはキャンセルができないことや、飛ばなかったときの保証が払い戻しぐらいしかないという不安はあるものの、使い方によってはとてもメリットがありそうだというレポートでした。