東京Vvs京都 上位攻防はなぜこんな凡戦になったか
10番の小林選手はいなくなってしまったものの柴崎選手が帰ってきて中盤の厚みは増した、と思ったら西選手もケガでいなくなって土屋選手もまだベンチだし、台所事情は非常に厳しい東京V。だけど飯尾選手は相変わらず切れているし、他の選手もボールコントロールの能力は高いので、これまた丁寧にサッカーをする京都との試合なら、おもしろくならないはずがない!! のですが!!
思い切り水を差したのは味の素スタジアムの芝の状態でした。土の上にまばらに芝があって、一定の間隔でまとまった芝が植えてあるという最悪のコンディション。試合前にピッチの近くに行って触って確認したときは、手にべっとり土がついてびっくりしました。
グラウンダーのパスをするとボールがポンポン跳ねます。転がってくるボールが弾むので、しょっちゅうミスキックになります。テクニックの見せ所は空中に浮いたボールだけ。確かにロブを扱う技術も見ていておもしろいのだけど、それだけじゃね。
10人になった京都が見事なカウンターから1点を奪って勝利したのは、リーグを混戦にして盛り上げるということを考えるとよかったのでしょう。ただ、サッカーを見に行ったのに、ちょっと別のスポーツを見せられてしまった感じが僕にはしました。
なんか東京Vって、これでもかというくらい苦難がもたらされている気がします……。