横浜FMvs清水 横浜FM完勝にも喜ばなかった栗原選手
膠着した試合が動いたのは66分。パスを受けたマルキーニョス選手がゴール正面から蹴り込んで1-0とします。これでリズムを掴んだ横浜FMは75分に大黒選手が、85分には兵藤選手が決めて3-0と、清水に完勝しました。
ただ、目についたのは清水の不調ぶり。前半、チームを落ち着かせることができる小野選手と、前線で存在感を示した高原選手を使ったのですが、小野選手の頭をボールが越えて行き来し、高原選手は常に孤立した状態でパスをもらうことになりました。後半に入ると小野選手が交代となって余計にボールが落ち着かず、失点してからはどう組み立てるのかも見えないままタイムアップを迎えました。
試合前にオーロラビジョンで流された過去の横浜FMと清水との名勝負の中には本当に素晴らしい試合があったし、清水が初めてのステージ優勝を決めたのは日産スタジアムだったことを考えると、少々寂しい試合内容だったと思います。
試合後、栗原選手があまり喜びを顔に出さず「今日は清水が自分でこけてくれました」とコメントしていたのが印象的でした。清水は、昔とゾーンの作り方が違ったからわからなかったのかもしれませんが、小野選手がミックスゾーンに現れず話を聞けなかったのが残念です。ケガでないことを祈ります。