川崎vs仙台 川崎らしい勝ち方と川崎らしい選手
川崎が非常に川崎らしい終了間際のゴールでシーソーゲームを制し、仙台に土を付けました。
20分、小林選手が彼らしい鋭い飛び出しから先制点を挙げますが、 仙台は24分、冨田選手、54分、ウィルソン選手のゴールで逆転します。このウィルソン選手の得点はグラウンダーの折り返しを右足でダイレクトループし、西部選手の頭上を抜くビューティフルゴールでした。ですが61分、登里選手が中央で合わせて川崎が同点とします。そして90+2分、左からのクロスを空中で矢島選手が体勢を変え、頭で合わせて決勝点を奪いました。
仙台はけが人の多さが響いたようです。川崎もけが人は多いのですが、次第に縦にパスが通るようになってきました。そしてこの日、非常に目立ったのは楠神選手でした。この日はこれまでにないくらい、ボールを持つと持ち続けました。他の選手がポンポンとパスを回しても、楠神選手のところに来るとリズムが変わります。あれ? これってこれまでの川崎の選手によくいたような……。そういえば、マルクス選手やマギヌン選手、ヴィトール・ジュニオール選手にレナチーニョ選手を思い出させるようなリズムの変化が生まれていました。
楠神選手がそういうプレーをしても、周りがその変化を生かせるって、川崎がこれまでそういうタイプの外国籍選手を使ってきたからかもしれません。楠神選手は、ちょっとはじけていた気がします。同じように小林選手も自分の得意なプレーを発揮することが出来ていました。
そして中村選手も絶好調。昨年は疲労感たっぷりで心配していたのですが、どうやら体調も良さそうです。「(代表に)安心していけますね」と声を掛けると「本当にそうです」とうれしそうなリターンパスが返ってきました。