日本代表合宿 初日で取り組んだ課題とは
3日間の予定で日本代表の合宿が始まりました。
昨年、DPR Korea戦を前にザッケローニ監督には2つの選択肢がありました。最終予選進出が決まっていたので、メンバーを変えずに3-4-3を試すか、4-2-3-1のまま出場時間の少ない選手で構成するか。結局、ザッケローニ監督は後者を選び、今回の合宿では国内組に3-4-3を浸透させようとしました。
その実、アジアカップの前の大阪合宿から取り組んでいる3-4-3ですが、浸透度は今ひとつです。ザッケローニ監督にとって大変なのは、日本代表を率いるまで日本のチームを指導したことがないことでしょう。オシム監督のときには子飼いの選手、阿部選手、山岸選手、羽生選手、工藤選手などを招集し、狙いを彼らから他の選手に伝えさせたり手本とさせることで、意図の素早い真藤が行われていました。ですが、今回はハッキリとしたモデルを目の前で見せられないため、非常に説明が多くなっています。
初日もフィジカルメニューはなし。すぐに選手を3-4-3のフォーメーションに並べ、センターサークルの周りの6つのポイントでの守り方を説明し続けました。それぞれのポイントで相手選手の動きに応じて細かくポジションを修正しなければなりません。特にサイドのMFは攻守にわたってすごい運動量が求められていました。それにしても日本代表の選手はフリーズの練習ばかりなのに集中力が切れません。こういうところの意識の高さは、さすが代表選手という感じです。
選手の動き、ボールの動かし方はこれまでと同じ。だけど今回が合宿初参加の選手にはまだ多少の戸惑いがありました。