すごいモノをつくってしまった気がします

本日、「Jリーグ・レジェンド 伝説の名勝負」の柏編DVD収録の日でした。柏特集ではありますが、これは柏という枠にとらわれない、サッカーファン、指導者などに向けた、すごいモノを作ってしまった気がしてます。

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Jクラブの監督が試合前にどんな準備をして、試合中は何を見て、どんなことを考えながら、どうやって手をうつのか。自分のチームと相手チームの選手の特徴をどう把握しているのか。指揮官同士の駆け引きとは何か。どんな監督のお話でもおもしろそうですが、それが西野朗監督という名将で、しかもそれからの西野監督のベースになった時期とあれば、おもしろくない訳がありません。

収録前は「もう覚えていないよ」とおっしゃっていたのに、始まった途端、すべてを思い出していらっしゃるようでした。 制作側として驚いたのは、西野監督が赤裸々にお話いただいたということ。そのぶんこのDVDの価値は上がったのですが、監督の思考方法が明らかになったのですから、今後の試合の駆け引きなどに影響を与えるのではないかと、逆に心配になってしまいました。

収録後、監督にその懸念をぶつけたところ、この当時と現在の指揮の違いを、これまたさらりと教えてくださいました。並々ならない経験をなさったから、相手に知られたところで大丈夫、という自信を持っていらっしゃるのでしょう。「自由がこんなに苦痛だとは思わなかった。僕はマグロなんです。泳いでいないと死んじゃうんですよ」とおっしゃっていたので、きっと監督業復帰も近いのではないでしょうか。念のために書いておきますが、具体的な現場復帰の話は出ませんでした。

さて、そんなこっちがドキドキする話を巧みに引き出していただいたのが、いつもの八塚浩さん。役割としてはレフェリーと同じです。自分が目立たないようにしながら、相手の良さが生きるように気を配る。そんな八塚さんの秘密がこれ。
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資料が半端じゃありません。企業秘密みたいなモノなので詳しくはお見せできませんが、いつもながらノートからはみ出すまで集められた当時のエピソード、話、背景など、自分が原稿を書く際にもかくありたいと思わせられるマル秘メモの集合体です。それをドヤ顔で挿入するんじゃなくて、さらりと話の中に入れてくるという姿勢も見習いたいと思います。

そのお二人のおかげで、本当にすごいDVDができました。指導者としての自分にもとても参考になりました(と書くと偉そうに聞こえるのですが)し、試合後、監督のみなさんに話を聞くときにも注目するポイントを思い出しておきたいと思います。そしてこのDVDを世の中に送り出せることが本当に幸せです。ホント、まじスゴイです。 

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