湘南vs横浜FC 決着はついたのか

36分、馬場選手がヘディングでゴールを決めて湘南が先制します。

3-4-3でスタートした湘南は小気味いいパスワークと鋭い飛び出しで横浜FC陣に攻め込みます。ですが、横浜FCもじっくり受け止めてしっかり反撃していました。山口監督になって初めての取材ですが、武岡選手の突破、大久保選手のポストプレーを軸にチームを立て直して、得点の匂いが漂ってきていました。 

後半開始直後のプレー、内田選手がコーナー付近に相手の2選手から追い詰められるという場面を個人技で打開し、そのままカットインしてシュート。見事に決まって横浜FCが同点とします。 

それでも勢いがある湘南は、52分、高山選手がクロスを頭で合わせて再度リードすると、68分、菊地選手がゴール前で流れてきたボールを蹴り込んで3-1と突き放しました。

横浜FCも84分、武岡選手がこぼれ球を押し込んで1点差と詰め寄ります。 ですが、その後は得点が生まれず、結局ホームの湘南が3-2と勝利を収めました。

試合終了後、湘南の曹監督は「勝った気がしない」と苦虫をかみつぶしたような顔で話していらっしゃいました。一方の山口監督も同じような表情で「負けた気がしない」とおっしゃっていました。

湘南としては1点差に迫られてしまった展開が不満だったのでしょう。横浜FCは3失点目直前の湘南のシステム変更に対する遅れが悔やまれるところでした。なので、この試合結果に両指揮官は不満がたまったのでしょう。今シーズン、この対決はもう一回ありますから、それも楽しみです。

ところで、豊富な運動量を要求される湘南の戦いぶりは見ていて気持ちがいいものの、非常に体力を消耗する戦術でもありました。はたしてこれで夏場を乗り切れるのか?

そんな疑問を持っていたら、湘南の真壁社長が教えてくださいました。
「今は目の間にいるお客さんに満足してもらう。暑くなったらこの戦いはできないと、いろんな人にいわれるけれど、暑くなったら、それはそのときに考えてちゃんと対処します、と監督が言っています」
なるほど、今年の湘南はシーズン中の進化形もありそうなのですね。それもまた楽しみです。

 

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