横浜FCvs千葉の引き分けに思う
61分、ミスからボールを奪った深井選手の丁寧なパスからオーロイ選手がゴールを挙げ、千葉が先取点を奪います。ところが86分、クロスを藤田選手が気迫で落と多ボールを西田選手がギリギリで触って最後はカイオ選手が押し込み、横浜FCが同点に追いつきました。
僕の目には開幕から調子のでなかった横浜FCを復活させたのは、三浦選手に見えました。ベトナムの親善試合から帰ってきたばかりの三浦選手でしたが、この試合には先発し、そして64分に交代するまで本当にすばらしいプレーを続けました。4-2-3-1のトップ下となって攻撃時はボールを散らしたり前線に飛び込むだけではなく、守備の際はゲッセル選手を抑えに行ったり、セットプレーのときにはオーロイ選手のマークをしたり、獅子奮迅の活躍でした。特に守備の際は国際試合並の激しさで相手を止めており、40分にこの試合で初めての警告が出されるほどでした。
最年長で、週の半ばにベトナムで試合をしている選手が、そこまでやっているのなら他の選手が燃えなくてどうする!! というのがしっかり結果にも出た気がします。スポーツ新聞にはどうしてもメジャーな名前しか出ないので、何をやっても三浦選手の名前が踊るから持ち上げられているように思えるかもしれませんが、実際にはすばらしい活躍を見せています。
そう言えば2005年、横浜FCに移籍したとき「J2は試合数が多くて大変だと思うのですが」と聞いたところ「僕は練習より試合が好きですから試合数が多いほうがいいです」と語っていました。今はJ2のほうがJ1より試合数が少ないので残念なのかもしれません。は!! J1移籍を考えていたりして? だけどこの日もきっちり仕事はしていたし、確かに……。
一方の千葉はまるで決勝戦のような戦いぶり。これだけ張り詰めた気持ちでの戦いを90分間、毎試合続けるのは本当に大変だと思います。あとはオーロイ選手が日本の夏に耐えられるかどうかも心配です。もしかして次は2メートル20センチぐらいの選手が四川省あたりから来たりして。