【闘病日記】本日抜糸の日
完治ヘの最後のステップ、抜糸の日がやってきました。
昔手術したとき、抜糸ってかなり痛い経験でした。糸をぱちぱち切って、ピンセットで傷口から引っこ抜きます。その抜くときに傷口を引っ張るので「イテテ」なのでした。思い出が恐怖を呼び起こします。さらに今回傷口は金属でつながれています。先生に聞いたところ「ホッチキス」ということでした。腹にホッチキス9針打ち込まれてるって事実だけでクラクラ来ます。
縫った傷口に加えて今回は腹の中にホース(ドレン)も入ってます。これを抜くときも穴が引っ張られてとても痛そう。いやだー。
「せ、先生、全身麻酔でお願いします」
「あ~、このままやりますから」
と有無を言わさず始まりました。まずは傷口を覆っていた透明なシートをはがしていきます。これは皮膚を引っ張って痛いけどまだ大丈夫。
するとドクターは特殊なはさみのような工具を取り出しました。ホッチキスの真ん中に当て、グッと折り曲げます。するとそこをテコの支点にして傷口から腹の中に刺さっていた金属部分が取れていきます。
「力を入れないで!!」
「いや、この状況で力を入れるなと言われても……」
「頭を上げなければいいんです!!」
——あれ? 痛くなくなくない? てか痛くない。金属に肉がからんでこないのですっと抜けます。こ、これはいいぞ。
続いてホースです。たっぷり傷口を湿らせています。ドクターがホースの中間部分を切断し、腹の近いほうのホースの糸を切断しました。この糸がどこに結びついていたのか不明でしたが、痛みはありません。
それからすぐに「ズルリ」という感じで腹の中からホースが引き出されました。結構長く、15センチぐらいは入っていたように見えました。それが腹から「ズル、ズルリ」と出てきます。——これも痛くない!!
医学はすごい勢いで進歩しているのを実感しました。痛みはまるでありませんでした。
さて、傷口を見てドクターが一言。
「普通の虫垂炎だったり、女性だったりするともっと小さな傷なんですよ。特に女性はビキニラインからでないようにするんです。でも今回みたいにぐちゃぐちゃになってたら、さくっと切って出すのが一番なんですよ」
せ、先生、僕も夏場はビキニなのですが……。と言ったけど相手にしてもらえませんでした。
ただ、どうやら僕はずいぶんひどいことになっていたようで、腸の一部も切ったようです。 ともあれ3月31日に始まった体調異常はやっと終わりが見えてきました。
では、今日の一枚。とても明るい天使さんでした。
これから先はちょっとエグイ画像が置いてありますので、閲覧注意で。
抜糸直前です。おなかの脂肪のベルトが無くなってちょっとうれしい(笑)。