FC東京vs鳥栖を鳥栖寄り視点で

60分までの鳥栖はボール回しもスムーズで、特に前半訪れたバーを叩くチャンスが決まっていればFC東京を十分に慌てさせたと思います。

ですが61分、失点してしまうとたちまちバランスが崩れ、無理なランニングが続いて選手の足が止まってしまいました。 あとは豊田選手の負担が大きくなっていることが目立ちました。豊田選手がサイドに流れてプレーしているときに素早く寄って、豊田選手をペナルティエリアの中でプレーさせるようにフォローしないと、豊田選手が1シーズンを通じて万全でないときに手詰まりになりそうです。

もっとも、去年よりもパス交換やダイレクトプレーはレベルアップしていると言えます。あとはボランチから正確な縦方向のパスがもっと出るようになればリズムは作れそうです。

失点の場面を振り返って、高嵜コーチは「自分のせいだ」と反省していました。
「チャレンジする練習ばかりしていたから、凌ぐという形もやっておくべきだった」
確かに失点に繋がった場面は室選手がクロスをキャッチにいこうとして平山選手と接触し、こぼれ球を決められています。あそこは単純にパンチングで凌げば失点には繋がらなかったかもしれません。ですが、室選手はこの試合で2ゴールを救っていますし、またあそこでチャレンジして成功すれば、その後相手がクロスを上げようと思っても躊躇させることができます。そんなその後の流れの分かれ目があの場面だったかもしれません。 

気になったことが一つ。鳥栖の選手が負傷してFC東京が出してくれたボールのスローインを、わざと相手陣内奥深くに蹴り込んで、鳥栖に有利な状況を作った場面が後半ありました。僕はそう言うプレーが嫌いです。主審はケガの具合を見ながら試合を止めるので普通は選手が自分たちで止めなくてもいいはずですが、主審の位置によっては選手自らで止めることがお互いを尊重する態度です。そして次回対戦したときに、FC東京は鳥栖の選手が負傷してもボールを蹴り出すことはないでしょう。そのとき被害を被るのは鳥栖の選手なのです。この件について尹晶煥監督に効いてみたら、記憶には残っていないがもう一度ビデオを見てみるということでした。

FC東京の関係者はみんなホッとしていました。去年の3月からずっとホームで勝っていませんでしたからね。大熊監督は監督らしい勝負に徹するサッカーの本質を見せてくれた気がします。

さて、これから深夜バスに乗って大阪にダノンインターナショナルカップ日本予選大阪大会を取材しに行ってきます!!
 

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