2011アジアカップの旅21 全っ然変わってませんでした

今日は北朝鮮vsUAEの取材です。北朝鮮が開始6分、ホ・ヨンジョ選手が落としたボールを鄭大世選手がトラップして突進しようとします。そこを引っかけられて北朝鮮がPK獲得。ところがこれをホ・ヨンジョ選手が外してしまい、結局その後は両チームに得点が生まれないまま0-0の引き分けになりました。

北朝鮮チームはすばらしい進化を遂げていました。攻撃になるとダイレクトパスがどんどんつながり、守備に置いてはチャレンジ&カバーが徹底しています。関係者によれば、監督が交代し、これまで若手を育ててきた監督が就任して世代交代を進めたこと、が進化の要因だとか。確かに北朝鮮の下の世代はアジアの中で高成績を残しており、経験も豊富になってきたと言えるでしょう。また、ロシアリーグ1人、スイスリーグ2人、さらに在日朝鮮人選手3人がいて、外部から吸収することも多かったのだと思います。

その在日朝鮮人選手でドイツリーグでプレーする鄭大世選手は、この日もメディアに引っ張りだこ。テレビのインタビュー、韓国記者の囲み、英語でのインタビューとこなし、最後にやってきてくれました。ですがもう他の選手はみんなバスに乗り込んでいるので、交わすことができた会話は一言だけ。
——調子は?
「最悪。 全然走れませんでした。でもこれからよくなると思います」
飾りっ気がないところも、全然変わっていませんでした。
 

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