2011アジアカップの旅14 18秒……ドーハの悲劇(T_T)
ドーハはヨハネスブルグとまるで違います。
夜10時過ぎ、メディアホテルから自分のホテルまで歩いて帰りました。まずいろんな商店が営業しているし、ガラスの窓がある。人通りもあって、日本ほど多くないものの女性の姿も見かけます。
行き交う人たちの表情は穏やかで、どちらかと言えば、こちらが警戒されている様子。話しかけると親切に教えてくれるのは同じですが。
メディアホテルから出ているメディアバスも正確です。ヨハネスブルグでは1時間間隔の運行のはずなのに、なぜか2時間以上待つと言うこともありました。
さて、今日は日本戦の日。朝からもう一度シャワーを浴びて、身を清めてカタール・スポーツ・クラブのスタジアムに向かいます。おっと、ギリギリになってしまった。小走りで行くか、とホテルを飛び出したときに、ADカードを持っていないのに気付きました。
このADカードがないと、スタジアムはおろか練習場にも入れません。南アフリカはセキュリティシステムはあっても運用に苦労していましたが、ここでは今のところしっかりとしたオペレーションで警備されています。
慌てて部屋に戻って、さて荷物を抱えながらジョグでメディアホテルを目指しました。止まったら汗が出そうですが、メディアバスはいつも冷やしすぎと言っていいほど寒いので、ちょうどいいかもしれません。
もう少し、あと一歩。気分はタイムアップ前のプレーヤーです。
さあ、最終コーナーを回ってホテルの入り口が見えた——というときに、バスは発車してしまいました。すぐに係員が気付いたのですが、彼は時計を指さして諦めろ、と言います。
——出発時間に間に合わないことわずか18秒。バスは止まるはずもなく行ってしまい、結局30分待つことになりました。汗だらだら。でも4年待ったあの時よりもいいか……。