2011アジアカップの旅07 困ったぞ!! 日本代表
15時からの練習予定でしたが、選手たちが到着したのは15:30。ピッチに現れたのは15:34で、先頭は内田選手でした。その内田選手にちょっとふざけた感じでザッケローニ監督がボールを投げ、内田選手がヘディングで返します。
内田選手に続いて現れたのが柏木選手、長友選手、本田圭選手と、これまでの代表から考えると世代が進んだと思わせる順番でした。
その後ザッケローニ監督は香川選手と長話をずっとします。
そして15:42、笛が鳴り選手は集合するとすぐに各自でのアップが始まりました。選手はすごく大人扱いされています。そして原強化委員長もジョギング。
15:50、再び集合がかかりました。2人一組、2~3メートルの距離を置いてパス交換します。 ペアは、香川選手・長谷部選手、岡崎選手・遠藤選手、本田圭選手・長友選手、伊野波選手・吉田選手、本田拓選手・藤本選手、松井選手・今野選手、柏木選手・細貝選手、前田選手・岩政選手、永田選手・李選手、内田選手・牧野選手。酒井選手は腰痛のためピッチに現れませんでした。
15:52、片方がロブを投げ、もう片方がインサイドボレーで戻します。左右の足交互でおこなっていたら——非公開になってしまいました。
再び練習が公開されたのは17:13。練習メニューは終わり、選手は各自クールダウンをしたり、ボールを蹴ったりしています。
その中で圧巻だったのは遠藤選手のFK。大会ではナイキのボールを使うので感覚を試していたのでしょうが、ペナルティエリアの正面端にもう一つのゴールをセットして、その約10メートル前から手前のゴールの上を越して後ろのゴールに沈めていました。それも何本も。
岡崎選手も挑戦しますが1本目は手前のゴールに吸い込まれます。ところが2本目は見事なラインを描いて後ろのゴールに決まりました。おお、隠れた特技かも!! 本人は後で「いや、あれは適当に蹴ったら入っちゃったんです」と謙遜していましたが。
それにしても、せっかくやってきたのに、これではほとんど練習取材の意味が違ってきます。どうなってるんだ!! ザッケローニ監督は!!
と、日本サッカー協会の広報担当に聞いてみました。その回答は、要約すると「日本のメディアに見せるのは問題ないけれど、海外のメディアが来てそこから情報が漏れるのを防ぎたい。だから日本国内では公開したけれど、こちらでは非公開にした。監督も勝負をかけているのでわかってほしい」とのことでした。
せっかく選手がそろったから、どんな共通認識から始めるのか楽しみなところだったのですが……ならば仕方がない。まぁ説明があったから、ちょっと救われた気にはなりました。