東京Vvs愛媛 PKは誰のもの?
途中出場した17歳、高木善選手が左サイドから中央にドリブルします。思い切りよく蹴ったシュートは愛媛の選手の手に当たりました。場所はペナルティエリアの中。審判はじっくりと見届けて笛を吹きました。
残り時間はほとんどありません。試合は0-0のまま進んできて、このPKがこの試合の勝敗を分けることは間違いありませんでした。誰がPKを蹴るのか?
すたすたとボールに向かって歩いていったのは高木善選手。周りの選手も、PKを取った選手が蹴るのは当たり前だろうという雰囲気です。高木善選手は落ち着いて決め、結局この89分のゴールが決勝点になりました。
「あそこで17歳がPK蹴るのがウチらしいでしょ?」
川勝監督は笑いながらそう振り返りました。
どんだけ自由なのか、東京V。僕はその姿勢はとても好きです。