かいま見えたチーム運営
アルゼンチン戦の先発メンバーと前日練習のグループから、ザッケローニ監督流のチーム運営ではないかと思える部分があったので、書き残しておきたいと思います。
まず当日のスタメンは
森本
香川 本田圭 岡崎
長谷部 遠藤
長友 栗原 今野 内田
ところが前日の練習で作られた2グループは
でした。
つまり、前日のグループで言えば
A
B A A
A B
A B A B
という組み合わせになります。もしかすると、前日松井が左膝炎症で途中離脱しましたから、それがなければ中盤は
B A B
A B
だった可能性があります。
では、この前日練習の2グループからミックスさせるのが独特かという塗装ではありません。オシム監督も岡田監督も同じように先発メンバーを煙に巻こうとしていました。
ですが、たとえば
C C
D D
C C
D C C D
という形でブロックごとに前日と組み合わせと同じになっていました。
今回、特に守備の面でサイドバックが隣のセンターバックと連携することになっているにも拘わらず、ザッケローニ監督はあえて入れ子の状態で選手を起用しました。また、岡崎と遠藤は前日左サイドだったのですが、試合当日は主に右サイドでプレーしました。
つまり、ザッケローニ監督はコンビネーションよりも選手個々人の調子を見ているとしか思えず、それは試合当日まで選手のモチベーションを高める方法の一つとしてとても有効です。
前日練習では2グループを競わせるようなメニューもあり、そこでも監督にアピールできるようになっています。
チーム作りの最初の段階だから、そのようにしている可能性もあります。普通ならどこかの段階で選手を固定化し始めますし、固定化し始めたら今回と同じ手法は使えないでしょう。
ともかく、これから先はさらに練習での個々人の調子に目を配らなければならなくなりました。