湘南vs浦和 試合取材

最初はカウンターからチャンスを作っていた湘南ですが、途中から急に運動量が落ちました。正確に言えば、落ちたように「見え」ました。疲労だったのか、あるいは浦和の術中にはまったのか。

守備の要のジャーン選手は左右のサイドを崩され、火消しに追われましたが残念ながら間に合いませんでした。

ジャーン選手「後半ちょっと残念でした。4点……多いですよね。残念です」
——後半は足が止まったように見えました。
「そう見えた? そうだとすると残念。頑張ってはいるんですけどね。でもこんな試合もあります。またよろしくお願いします」(すべて日本語で)

田原選手「今日の試合の前半はお互いにゴール前のシーンが何回かありましたけど、そういう中で点が取れない、それはチームに責任があるのか自分の責任なのか分からないけど、浦和では決めるのがエジミウソン選手で2点を取っているということを考えると、仕事をしているということはそれじゃないかと思います」
——後半は湘南の動きが止まっているように見えたのですが。
田原選手「浦和はすべての選手がポゼッションに参加していて、それでうちの守備の負担が増えたと思います。それで湘南が後手に回ってしまったのだと思います。泊まっているわけではないのですが、相手のほうが上だったから止まっているように見えたということで、その点は素直に認めなければいけないと思います」
——阿部選手とのコンビプレーは惜しかったですね。
「あれはフィーリングがぴったり合いましたけどね」
——テンパったけど、自模が来ないうちに相手に大きな手を上がられたという感じでしょうか。
「いい例えだとは思いますが……でもテンパるだけじゃだめですから……」

坂本選手は唇を縫った姿で現れました。陥没していたのでハーフタイムに縫ったそうです。「でも先生がうまくて、わからないように縫えているでしょう?」。ちょっと痛々しかったけど、ちゃんとコメントを残してくれました。

坂本選手「前半は最後のところで集中していたし、攻撃もカウンター中心にチャンスがなくはなかったと思います。でも後半単純に足は止まったと思います。1点先にやられて、そのあとオープンになってしまいました。逆転するには早い時間に追いつきたくて、前の選手は攻めたくなって中盤が空いてきてバランスが崩れたと思います。それで自滅しました」
——今考えるとどうすればよかったと思っていますか?
「1点取られたところでもう少し冷静にゲームを落ち着かせて、最後に1点取れたのですから、最後まで何が起きるかわからないという展開に持ち込みたかったと思います。1点取られてすぐに取り返すという姿勢は大事ですけど、それで前と後ろがバラバラになったけど、それを一度落ち着かせて、もう一度ペースを落ち着かせられればよかったと思います。自分も前に行きたくなってバランスが崩れてしまいました。浦和を相手にしているのだから1点ぐらいは取られても仕方がないとも言えるし、そういうことも考えておかなければいけないし、0-0でいかないと勝点が取れないという戦いではいけないので、相手に先制されてもその後ゲームをコントロールしなければいけなかったし、それを自分がやらなければなりませんでした」
——それが必要だったということですね。
「ああいう展開になるとまだ経験値が浅いというか、パニックというわけではないのですが、まだ整理できていないのでしょうね。飛び出すプレーは攻撃のリズムはよくなっていると思いますので、守備でもっと辛抱してやらないと、せっかくいいボールが出ているのでもったいなかったという気がします」

それにしても真夏の週2回ゲームはさすがに両チームにとって辛そうでした。精度の高さで上回った浦和が、相手のスキをちゃんとつくことができたとも言えるでしょう。

Follow me!