東京Vvs草津 試合取材

「難しい」とは、佐賀系イタリア人、副島監督の言葉。勝つことやチームが難しいということではありません。「言葉って難しい」。

「守ろう」と言うと、攻められる場面でも守りばかり意識してしまう。「攻めよう」と言うとリスクヘッジが甘くなる。「積極的なミスは構わない」と言っても、ミスを恐れるように足下へのパスが多くなる。

「サッカーって本当は自由なんですよ。それがサッカーの面白さだし、自分でどんどん状況判断をしていかないと実際の試合では間に合わない」

もっとかっちり型にはめて戦えば、多少の勝点は拾えるようになるはずです。この東京V戦も前半は粘って東京Vにチャンスを作らせませんでした。

ですが、この試合を動かしたのは、ドリブルで攻め上がって平本選手にパスを送り、そのままペナルティエリアに留まってリバウンドボールを決めた東京VのDF、富澤選手でした。その考え方の自由度の違いが出たと思います。

ですが、副島監督の目ざそうとしているのは長期にわたってチームのレベルを上げられる方向です。産みの苦しみって本当に辛そうですが、チームやメディアやファンが言葉にとらわれなくなったとき、実現できるのではないでしょうか。

Follow me!